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2016.10.03

近代日本美術の煌き! 1987年(昭和62)

Img_0001     上村松篁の‘芥子’(松柏美)

Img_0003     奥田元宋の‘奥入瀬 秋’(部分 山種美)

Img     十三代今右衛門の‘色絵薄墨珠樹文蓋付瓶’(東近美)

長い歴史のある花鳥画でどんな花が数多く描かれてきたか、この問いには絵をいつもみてない人でもだいたい答えられる。桜と梅と紅葉は誰でもすぐ思いつく、あとはぐっとランクダウンして菖蒲とか牡丹とか椿など。

上村松篁(1902~2001)が描いた芥子の花は花鳥画のなかでは少数派、すぐでてくるのは松篁のこの絵と前田青邨(1885~1977)が1930年に描いた大きな罌粟の絵。青邨のものは昨年12月ワシントンのフリーア美で開催された‘宗達展’に琳派のDNAを受け継ぐ作品として展示された。

青邨の芥子が光琳の燕子花のように意匠化され模様がずらっと連続しているのに対し、松篁のものはすっとのびる芥子を軽い色調で優しく描いている。そして、左下に花びらが散っているところをみせるのも松篁流。当時芥子の栽培は禁止されていたため、薬科大学が研究のために畑に植えていたものを写生させてもたったという。

奥田元宋(1912~2003)の‘奥入瀬 秋’に大変魅せられている。この大作は‘春’とのペアになっており、季節によって表情を変える奥入瀬の渓流が見事に描かれている。人気のスポット、奥入瀬は多くの画家が描いているが、最も気に入っているのは奥田元宋と小野竹喬の作品。奥入瀬の近くに住んでいる人がうらやましくてしょうがない。

十三代今泉今右衛門(1926~2001)の‘色絵薄墨珠樹文蓋付瓶’は東近美の所蔵、本館から歩いて10分のところにある工芸館に2、3年通っていると著名な陶芸家の名品がおおよそみることができる。だから、ここは佐賀の大川内山(おおかわちやま)に出かけなくても現代の鍋島を楽しめる貴重な場所になっている。

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