近代日本美術の煌き! 1988年(昭和63)
池田遙邨の‘おとなりも寝たらしい月の澄むほどに 山頭火’(姫路市美)
3年くらい前からBSプレミアムの番組‘体感!グレートネイチャー’(1時間半)を熱心にみている。小さいころから大自然の絶景には大きな関心をいだいており有名な場所には貪欲に出かけようと思っているので、この番組から大きな刺激を受けている。
制作は月に一度のペースだが、今年の6月はニュージーランドでみることのできる‘赤いオーロラ’が紹介された。番組スタッフは天候状態がよくなるタイミングを辛抱強く待ってすばらしいオーロラをとらえてくれた。こうした絶景をみるたびに自然をめぐる旅をしてみたくなる。
いろいろある風景画のなかで自然番組にでてくる驚きの光景や科学雑誌‘Newton’に掲載された絶景写真を見たときと同じ感動が沸き上がってくるのが岩橋英遠(1903~1999)の作品、横浜美にある‘燿’は年に1,2回出現する真っ赤に染まった大空を呼びおこしてくれる。
池田遙邨(1895~1988)の‘山頭火シリーズ’、東山魁夷の‘年暮る’と似たような情趣を感じさせる‘おとなりも寝たらしい月の澄むほどに’も‘うしろ姿のしぐれてゆくか’同様大変魅了されている。倉敷市美であった回顧展に遭遇しこの絵をみたことは一生の思い出。
上村松篁の息子である上村淳之(1933~)は今年83歳、‘雁金’などいい花鳥画をたくさん描いてきたのだからそろそろ文化勲章を受賞してもいい頃だろう。今年そうなるのではないかと期待している。そうすると、松園、松篁、淳之と上村家は三代にわたって文化勲章をもらったことになる。すごい快挙なんだが、はたして。
来週、世田谷美を訪問し志村ふくみ(1924~)の回顧展をみることにしている。どんな新作の着物がでているのかとても楽しみ、そのなかにまじって‘紬織着物 どんぐりグレイの段’も出品されているかもしれない。
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