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2016.10.19

待望の‘志村ふくみ展’!

Img_0003     ‘澤’(1967年)

Img_0004     ‘若紫’(2007年)

Img_0002     ‘熨斗目(生絹)’(1981年)

Img_0001     ‘紅襲(桜かさね)’(1976年)

昨年、文化勲章を受章した紬織の人間国宝、志村ふくみ(1924~)の回顧展(9/10~11/6)で世田谷美でみてきた。これまで志村ふくみの着物をたくさんみているわけではないが、TVの美術番組で紹介されたものや人間国宝展に出品されたものをみて、草木染めの色の魅力にとりつかれてきた。

今回、優しくて品のある色合いや微妙なグラデーションが目を惹く着物が会期中全部で80点くらいでている。自然に生えている植物からとれる染料からこんなにバリエーション豊かな色を生まれてくるのだから、もっと草木に心を通わせないといけないと思う。

館内には着物姿の女性たちが多くいた。着物がとけ込んでいるような京都のような歴史のある街とはちがって、普通の都市では茶会とか結婚式といった特別の日にしかこういう光景はみない。だから、美術館で着物を着た人に出くわしたのは‘ハレ’の日だったのかもしれない。

足がとまったのは緑のグラデーションが心に沁みる‘澤’、自然と何度も何度も対話を重ね、志村は微妙に変化する色を自然のままに重ね合わしている。‘源氏物語’シリーズの‘若紫’にも魅了される。少し前、デトロイト美展でみキルヒナーの紫とは対照的にこの紫はまさに日本の紫。

青や赤でも日本の色彩はヴァリエーションの幅がとても広い。‘熨斗目’は白との親和性がすごくいい薄い青にみとれていた。そして、‘紅襲’は控えめな色だがじわーっと心がつつまれる感じ。こんな着物を着た女性が現われるとメロメロになりそう。

満足度200%の展覧会だった。ミューズに感謝!

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