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2016.10.18

ご機嫌な‘デトロイト美展’! ドイツ絵画

Img     キルヒナーの‘月下の冬景色’(1919年)

Img_0001     ココシュカの‘エルベ川、ドレスデン近郊’(1921年)

Img_0002     ノルデの‘ヒマワリ’(1932年)

Img_0003     ベックマンの‘オリーブ色と茶色の自画像’(1945年)

日本ではなかなかお目にかかれないドイツ人画家の作品、6月マドリードで美術館巡りをしたときプラドのすぐ近くにあるティッセン・ボルネミッサ美でキルヒナーやベックマンたちの表現主義の作品を数多くみた。そのパート2がデトロイト美展で楽しめるとは思ってもみなかった。

チラシで大きく取り扱われているマティスやピカソに心が動かなかったのに、まったく想定外だったドイツ絵画はその強烈な色合いと鋭利的なフォルムに圧倒されっぱなしだった。この画面がぐっと迫って来る感じは2年前、国立新美で開催さた‘チューリヒ美展’でも味わった。こうやって少しずつドイツの画家の作品が蓄積されていくのは嬉しい限り。

キルヒナー(1880~1938)の描く山々はいつも空に向かって鋭い槍の先が突きでているような感じ。そして色は薄紫とピンクがかった薄い赤がよく使われる。精神的に参っていたキルヒナーはどうしてもこういう色で気を紛らわしたかったのかもしれない。

今回の収穫のひとつがココシュカ(1886~1980)のドレスデン近郊を描いたもの。川岸の目の覚める赤の線と家々の上に横たわる緑の雲の対比がとても刺激的。ココシュカ作品でこれほど色彩の力に度肝を抜かれたのははじめて。

ノルデ(1867~1956)の‘ヒマワリ’も強い磁力を放っている。花のもっている優しさはどこかへいき生命力の強さだけが黄色と緑によって印象づけられる。ノルデの回顧展を一回くらいみたいと長年思っているが、この絵をみてその気持ちがいっそうふくらんでいく。

ベックマン(1884~1950)はアメリカの美術館に出かけるとほかの画家にくらべるとよく遭遇する。例えば、ワシントンのナショナルギャラリーやNYのMoMAにいい作品がある。デトロイト美からは2点きている。蝋燭が倒れた変な静物画と自画像。緊張感を強いられる自画像としばらく向きあった。

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コメント

ドイツ表現主義の作品は、ふだん日本では見られないので大変興味深く見ました。

ご紹介作品は、どれも強く印象に残っています。特にキルヒナー、ノルデ、ココシュカの色使いはインパクトがありますね。

フォーヴィズムを彷彿とさせますが、寒色と暖色が互いに強めあっていて、効果をあげていると思います。

キルヒナーの作品は、国立新美術館で開催されたチューリヒ美術館展にも似たような作品があったと思うのですが、図録を買っていないので定かではありません。

投稿: ケンスケ | 2016.10.19 22:05

to ケンスケさん
ドイツの絵はモチーフのフォルムが直線的で硬い
イメージが強いですが、色彩面でいうと原色に
ちかくパンチ力がありますね。ノルデとココシュカ
にKOされました。

投稿: いづつや | 2016.10.20 01:24

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