近代日本美術の煌き! 1979年(昭和54) その二
いい日本画が意外な美術館の所蔵になっていることがある。例えば、小野竹喬の作品で大変魅了されている‘奥入瀬の渓流’があるのは東京都現美、現代アートがメインの展示なのに小野竹喬のすばらしい絵がおさまっていることがわかるとほかにも日本画があるのかと関心がむかう。
明日、ポンピドーセンター美展をみるため出かける東京都美、ここにも1点ある。それは石本正(1920~2015)の‘青衣立像’、石本という画家を知ったのは‘昭和の日本画100選’(1989年)にこの半裸婦像が載っていたから。所蔵する美術館をみると東京都美。この美術館は展覧会を行うが作品はもっていないというイメージがあるが、この絵は例外的に所蔵しているものなのかもしれない。
京都市出身の梶原緋佐子(1896~1988)は馴染みの薄い女流画家で、これまで目のなかに入った作品は両手くらい。京都で活躍した画家なので京都市美とか京近美でお目にかかったような気がするが、記憶が定かでない。東京では松岡美にある‘白川路’が強く印象に残っている。白い布を頭にかぶり右手にもったススキを肩にひょいとのせて歩いている女性。よくみるとなかなかの美形。長いことみていた。
楠部彌弌(1897~1984)の‘色絵早春茶盌’は最晩年の作品。琳派風の装飾がなんとも目に心地いい、これはみたのは25年くらい前新潟の敦井コレクションが日本橋の高島屋にやって来たとき。琳派狂いだからこの華麗な絵付けに心を奪われた。
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