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2016.09.14

東京都美の‘ポンピドゥー・センター傑作展’!

Img     ピカソの‘ミューズ’(1935年)

Img_0002         ドローネーの‘エッフェル塔’(1926年)

Img_0001     ビュフェの‘室内’(1950年)

Img_0003         ラムの‘物音’(1943年)

パリにある美術館はルーヴルでもオルセーでもポンピドゥーセンターでも気前よく作品を日本に貸し出してくれる。今回、東京都美で開催されている‘ポンピドゥーセンター展’(9/22まで)も館自慢の傑作が出し惜しみされることなくずらっと並んだという感じ。すばらしい!

作品の数は絵画、彫刻、オブジェ、写真など全部で71点、現地でみたこともない作家も続々とでてくる。東京都美へ出向くのが遅れたのはポンピドゥーセンターは済みマークをつけている美術館だから。もういいかなというのは図録に載っている作品は大方目のなかに入ったということで、膨大な作品群を鑑賞し尽くしているわけではない。だから、チラシにでているもので気になるものがあれば足を運ぶべし、となる。

展覧会の目玉のひとつであるピカソ(1881~1973)の‘ミューズ’は運よく現地でみた。でも4回訪問して一度しか展示されてなかった。やはり、インパクト度ではこれが一番かな、ミューズとは長くお付き合いさせてもらっているが、‘ミューズに感謝!’と心をこめていうときはこの絵をイメージしてなく別のもの。

ドローネー(1885~1941)の‘エッフェル塔’は最も気になっていた絵。大きなエッフェル塔を下から眺めるとこの絵のように塔の一部が画面からはみ出す感じになる。塔の高さを実感させる構図のとりかたにいっぺんに嵌った。

ドローネー同様、収穫だったのがビュフェ(1928~1999)の‘室内’、ぱっとみると平板な絵にみえるが空間の表現はマチスの室内画を思い起こさせる。こういう遠近法的でない描き方のほうが部屋に開放感があり、椅子やストーブなどのモチーフの存在をより強く認識する。

ラム(1902~1982)の‘物音’はピカソの‘アヴィニョンの娘たち’のイメージがかぶってくる。NYのMoMAにラムの漫画チックに描かれた土人が登場する作品があるが、ポンピドーにも同じような絵があるとは知らなかった。

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コメント

6月に行って、図録も買っていないので、だいぶ印象が薄れているのですが、今回の展覧会は、20世紀絵画を一年ごとに一作で代表させる、独自の試みですね。

いろいろな画家の作品がバラエティー豊かに集められていて、面白かったのですが、私には理解しにくい、というか苦手なアーティストも大勢います。

たとえばクリスト。布で箱をくるんだような作品は、どうしても良さがわからないのです。視覚経験をもっと積めば、わかるようになるのでしょうか・・・。

投稿: ケンスケ | 2016.09.15 22:28

to ケンスケさん
現代アートは難しいところもありますが、シンプル
にみてると美しさを色彩やフォルムで感じるように
なることもあります。抽象絵画でも具象でもいい
作品は色彩と形がぐっと来るのは共通してますね。

このふたつの要素に加え、画面の大きさとはオブジェ
の巨大なところも現代アートが人々の心をとらえる
ポイントでもあります。クリストの作品はこれが
小さいと‘これ何なの’となりますが、ベルリンの
議事堂の建物をすべて布でくるむとなると何かおも
しろいことがおきていると思うのではないでしょうか。

こういう行為は大勢の人が手をつなぐことにつなが
ります。視点を高いところに置くと同じにみえます。

投稿: いづつや | 2016.09.16 01:20

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