近代日本美術の煌き! 1979年(昭和54) その一
加山又造(1927~2004)はお気に入りの作品が多いので5点を選ぶのに苦労する。でも、水墨画の傑作‘月光波濤’はすぐ決まる。この絵を画集でみて以来いつかこの目で思い続けていたが、10年前の2006年にようや願いが叶った。場所は東京の美術館ではなく神戸、大丸の神戸店で回顧展があったので新幹線に飛び乗った。
屏風の前に立ったとき体が震えた。荒々しい波が岩にぶちあたって大量の水しぶきをあたり一面に舞い上げ、鋭角的な形をした岩の先端からは幾筋もの細い滝が垂直に流れ落ちていいる。そして、右に目をやるとたらしこみで描かれた月が静かに海面を照らしている。この絵と遭遇したことは生涯の喜び。
上野の森美術館の隣にある日本芸術院、常時作品は公開(無料)されてないがときどきいい作品に出合うことがある。奥田元宋(1912~2003)の代表作のひとつ‘かい’は日本芸術院の所蔵。これまで2回お目にかかったが、一度はここでみた。三日月が印象的。
岩橋英遠(1903~1999)の‘彩雲’はおそらく多くの人がこの雲からマンボウを連想するにちがいない。画家の創作意欲に火をつけるのは自然から受ける大きな感動であることはまちがいない。岩橋は故郷の北海道で偶然出会ったこのマンボウのような雲をみて作品にしようと思ったらしい。昔から気になっている風景画だが、今は気象現象にかなりのめりこんでいるのでこういう雲そのものに非常に興味がある。
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コメント
私もこれは、是非一度見てみたいです
情報があったら教えていただきたいです
投稿: ぽこあぽこ | 2025.10.18 14:12
to ぽこあぽこさん
好きな絵を共有できたことを喜んでおります。
加山又造の絵は回顧展の定番のピースです。
2006年(大丸ミュージアムKOBE)、
2009年(国立新美)、2017年(日本橋高島屋)
で披露されました。今はイセ文化基金が所蔵してます。
2027年は又造の生誕100年にあたりますから、
どこかの美術館が大きな回顧展を企画しているかもし
れません(東近美だったら最高ですが)。これが実現
するとみれると思います。
奥田元宋は1997年の回顧展(広島県美)に出品さ
れました。2度目の回顧展は2005年、日本橋高島屋
でありましたが、‘かい’は出品されませんでした。
それから20年が経ちましたが、回顧展の情報は入って
ません。
岩崎英遠の回顧展を待ち望んでますが、まだ遭遇して
ません。‘彩雲’との再会は可能性が低いです。
投稿: いづつや | 2025.10.20 00:40