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2016.09.09

近代日本美術の煌き! 1977年(昭和52) その一

Img_0001     奥村土牛の‘吉野’(山種美)

Img     小野竹喬の‘沖の灯’(山種美)

Img_0002     岩澤重夫の‘虹(天地創造)’

Img_0004     奥田元宋の‘秋巒真如’(広島県美)

画家の描く風景画がかつて足を運んだところだと画面への食いつきが全然ちがう。奥村土牛(1889~1990)の‘吉野’をみるたびに、日本一の桜に深く感動したことがよみがえってくる。土牛はこの絵についてこんなことを言っている。

‘昭和51年に3度みて初めて歴史的にも山の厳しさに打たれた。華やかと言うよりも気高く寂しい山であることを知った。いざ制作している中に、何か荘厳の中に目頭が熱くなった。何か歴史画を描いて居る思いがした’

土牛と同じ年に生まれた小野竹喬(1889~1979)も前年の‘奥の細道句抄絵’の調子を再び繰り返したようなすばらしい海を絵を描いている。はじめてこの‘沖の灯’をみたとき水平線のちかくの漁火を表す星の光に心が震えた。

文化勲章を受賞した土牛や竹喬とはちがい岩澤重夫(1927~2009)は文化功労賞ももらっていないが、目を釘づけにさせる雄大な風景画をみるとつくづくビッグな画家だなと思う。出身は大分県の日田市。2010年日本橋の高島屋で回顧展があったとき天地創造の副題がついた‘虹’を立ち尽くしてみていた。

広島に住んでいたとき県立美術館でよくみたのが‘赤’の画家、奥田元宋(1912~2003)の‘秋巒真如’、月明かりがこれほど美しく感じられる絵はそうない。最近元宋の風景画にご無沙汰している。どこかの美術館で回顧展を開催してくれると嬉しいのだが。

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