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2016.09.26

近代日本美術の煌き! 1984年(昭和59) その二

Img          秋野不矩の‘廻廊’(静岡県美)

Img_0001     森口華弘の‘友禅訪問着 「羽衣」’(滋賀県近美)

Img_0002     大場松魚の‘平文輪彩箱’(石川県美)

絵のなかに強い陰影表現があると印象が深くて忘れられないことが多い。秋野不矩(1908~2001)の‘廻廊’もそうした一枚。細長い回廊に強い陽差しがあたり、石の柱の濃い影がずっと奥まで連なっている。遠近法という技法はこういうふうに使われると真価を発揮する。誰だって、さあ、この廻廊を進んでいこうという気になる。

この絵をみてすぐ連想する場所がある。バルセロナにあるガウデ建築のひとつ、グエル公園へ行かれた人ならすぐピントくるはず。そう、ヤシの木に見立てられた傾いた支柱が何本もある‘洗濯女の回廊’。名所観光の風景が絵画作品とぴったり重なるのは珍しい。

森口華弘(1909~2008)がつくる友禅訪問着はなんといっても非常に緻密で斬新なデザインが魅力、日本人が好むというより外国人におおうけするようなものが多い。この‘羽衣’は菊花のイメージがもとになっており、日本びいきのあのバルテュスが題名をつけた。

大場松魚(1916~2012)は蒔絵の人間国宝、‘平文輪彩箱’は円の輪がいくつも重なる重厚で濃密な絵柄が目を惹く。以前ならこの同心円状に意匠のおもしろさだけしかみてなかったが、今は宇宙の話にどっぷり嵌っているから太陽系の惑星の軌道がダブってくる。

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