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2016.08.06

近代日本美術の煌き! 1969年(昭和44) その二

Img     松田権六の‘赤とんぼ蒔絵箱’(京近美)

Img_0001     岡部嶺男の‘精青瓷大砧’(宮内庁)

Img_0003     楠部彌弌の‘碧玉釉包花瓶’(敦井美)

近代の漆芸界において神様のような存在なのが松田権六(1896~1986)、はじめてお目にかかったのはかなり前NHKが制作した蒔絵の美術番組。権六といういかつい名前がついているが、その表情は静かな雰囲気をもった辛抱強い職人という感じだった。

90歳まで漆芸の技を磨き続けた権六が70歳をこえてつくったのが葦に赤とんぼをあしらった蒔絵の飾箱。蒔絵をみるときいつも注目しているのが使われた夜行貝の輝き、ここではとんぼの羽に使われている。10年前東近美で松田権六展に開かれたとき、この赤とんぼを息を呑んでみていた。図録は漆芸のバイブルみたいなものでときどき眺めていい気持になっている。

岡部嶺男(1919~1990)はご存知のように加藤唐九郎の息子。青瓷をつくらせたら天下一品、そのなかで最も惹かれているのが‘精青瓷大砧’、一目見たら忘れられない砧の形と奇跡的に生まれたような見事な二重貫入が心をとらえて離さない。10年くらい前東近美で回顧展があったが、そのころはまだこの陶芸家に開眼してなく見逃した。悔やまれてならない。

焼き物でつくられる茶碗や花瓶にはいろいろな形があるが、美しい丸みをもった花瓶に出会うとほっとする。楠部彌弌(1897~1984)の‘碧玉釉包花瓶’はインパクトの強い作品で、目に沁みる強い青と巨人がその大きな指の跡をつけたような表面のへこみが視線を釘付けにする。

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