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2016.08.01

近代日本美術の煌き! 1967年(昭和42) その一

Img     堂本印象の‘はるかな海’

Img_0002     濱田庄司の‘白釉黒流掛大鉢’(川崎市市民ミュージアム)

Img_0001     岩橋英遠の‘神々とファラオ’

画家に個性があるのはあたりまえだが、その個性がこんな絵も描くのかというほど強烈であると関心をとおりこして驚異の的となる。日本画家でそんなイメージを抱かせるのが福田平八郎(1892~1974)と堂本印象(1891~1975)、ともに京都を本拠地にして活躍した。

堂本印象の装飾的な抽象画に魅了され続けている。強い思うがあるのに残念ながら回顧展をみる機会が巡ってこない。東近美あたりが動いてくれると嬉しいのだが、まだまだ先のことになりそう。‘はるかな海’は金を面にも線にも多用する構成がカンディンスキーの作品を連想させる。印象の頭には前衛としてもカンディンスキーと琳派の伝統である装飾性を意識したのかもしれない。とにかく印象のアヴァンギャルド感覚は突き抜けている。

陶芸で前衛を感じさせるのはなんといっても濱田庄司(1894~1978)の大きな鉢や皿に施す流し掛け、柄杓で黒釉薬を器面に勢いよく掛ける熟練の技はまさに濱田にしかできない瞬間芸。ポロックのアクションペインチングのやきものヴァージョンといっていい。この勢いがあってリズミカルに並んだ線がわずかな10秒そこらで見事にできあがるのだからその技はもう神業に近い。

北海道出身の岩橋英遠(1903~1999)の‘神々とファラオ’はじっとながめていると古代エジプトにおけるファラオと神々の物語が浮かんでくる。杉山寧同様、岩橋も古代エジプトに大いに刺激されたようだ。

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