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2016.07.26

近代日本美術の煌き! 1965年(昭和40) その二

Img     棟方志功の‘富嶽頌 赤富士の柵’(鎌倉 棟方板画美)

Img_0002     山下清の‘ロンドンのタワーブリッジ’

Img_0001     谷内六郎の‘流れ星の記憶’(横須賀美)

Img_0003     中村貞以の‘シャム猫と青衣の女’(日本芸術院)

過去に買った図録が大変多くなったのでそれを置く場所をどう確保するかいつも思案している。その対策としてとったのが冊数の減少。図録が多くある作家は古いものを解体して数冊にまとめていくことにした。今年は安田靫彦を整理し、ベスト図録が2冊できあがった。

棟方志功(1903~1975)も回顧展を見逃さず出かけたので6冊ぐらいたまった。それが今は4冊。その一冊はいろんなところから図版をどんどん貼り付けていったので、当初の厚さの2倍くらいに膨れている。市販された美術本よりは充実したラインナップになっているからながめていると楽しい。

‘富嶽頌 赤富士の柵’はお気に入りの一枚。赤一色で表現された富士山が中央にドーンと描かれ余白に草野心平の詩が文字の形にして彫り込まれている。この絵をみてイメージが乱反射するのが絹谷幸二、その作品には人物だけでなく独り言を吹き出しにして文字を書き込んだものがある。感情が表にでる棟方や絹谷なら文字と絵画のコラボが新鮮にうつるからおもしろい。

山下清(1922~1971)の作品をみて絵の上手さに感心することがある。ヨーロッパ旅行をしたときの‘ロンドンのタワーブリッジ’、観光の名所で見栄えのするタワーブリッジを印象派を思わせるタッチで見事に描いている。EU離脱を決めたイギリス、新しい女性首相のもとどんな道を歩んでいくのだろう。

横須賀美に谷内六郎(1921~1981)のコレクションがあり、平常展示されている。最近は足を運んでないが、8年くらい前2度出かけた。そのとき印象に強く残ったのが‘流れ星の記憶’、この頃は宇宙のことにまったく興味がなかったので流れ星がどこからやってくるのか考えてもみなかった。でも、今は知識が増え天文好きの少年のように宇宙の美しさと神秘に心が動くようになった。

最近はTVのCMに猫が登場することが多い。これほどの猫ブームははじめてではなかろうか。画家のなかにも猫好きがいる。歌川国芳、河鍋暁斎、藤田嗣治、奥村土牛、加山又造、大阪の船場に生まれた日本画家、中村貞以(1900~1982)にも猫の絵がある。代表作の‘シャム猫と青衣の女’、ロッキングチェアに座り、初夏のひとときを猫とゆったりとすごす着物姿の女性。女性と猫の相性のよさがうかがえる。

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