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2016.07.03

ゴッホ、ゴーギャンに乾杯!

Img     ゴッホの‘オーヴェルのレ・ヴェスノ’(1890年)

Img_0003     ゴーギャンの‘マタ・ムア(むかしむかし)’(1892年)

Img_0004     モネの‘チャリング・クロス橋’(1899年)

Img_0001_2     ドランの‘ウォータールーの橋’(1906年)

パリのオルセーでもNYのメトロポリタンでも大きな美術館は質の高い印象派の絵を数多く展示しているが、ティッセン・ボルネミッサもその例に漏れない。マネ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ドガ、ロートレック、ゴッホ、ゴーギャンとビッグネームをずらっと揃えている。これは圧巻!

今回狙っていたのはゴッホ(1853~1890)の最晩年の作、‘オーヴェルのレ・ヴェスノ’、心を虜にしたのは地平線を高くとり家々の前の小麦畑を広々と見せる空間構成と画面をおおいつくす明るい緑と黄色。命を絶ったこの年に描かれた作品なのにここには悲壮的な空気はあまり流れていない。

ゴーギャン(1848~1903)の‘マタ・ムア’は2010年ロンドンのテート・モダンで開催された大回顧展に出品されたもの。翌年マドリッドへ出かけ再会するはずだったが、どういうわけか展示されてなかった。だから、本来の居場所でみるのははじめて。

いつものようにゴーギャンの絵は一見すると平板、でも真ん中に大きな木の幹がどんと描かれているのでしばらくみていると奥行きのある風景であることに気づく。木を挟んで前の座っている二人の女性をながめそして向こうの石の像のまわりにいる女性たちに目をやると、なんだかタヒチの楽園へ迷いこんだような気になる。

4点あったモネ(1840~1926)は霧にかすむ‘チャリング・クロス橋’や凍りついたセーヌ川の雪解けの様子を描いた‘ヴェトゥユの雪解け’に思わず足が止まった。モネは昨年10月マルモッタンの‘印象、日の出’と久しぶりにお目にかかり、それから一年もたってないのにまたスペインでいい絵と遭遇した。ミューズに感謝!

ティッセン・ボルネミッサには目を惹くピカソ、ダリがあるのになぜかマティスがない。そのかわり野獣派の盟友ドランのすばらしい絵がある。色彩の力を思いっきりみせつけ光の洪水かと思わせる‘ウォータールーの橋’、ドランの作品では上位グループの一枚に加えている。

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コメント

どれも素晴らしい絵ですね!

ゴッホの『オーヴェールのレ・ヴェスノ』の色彩の美しさには感嘆します。画家が精神的に安定していた状態の時に描いたのでしょうか。心が和むものがあります。

ゴーギャンの『マタ・ムア』は、ティッセン男爵に購入された当時、絵画の史上最高価格の記録を作ったそうですが、紫と黄色、緑と赤、青とオレンジの補色が際立っていて、幻惑されます。

モネ、ドランも含め、絵画の魅力は色彩だと再認識します。

投稿: ケンスケ | 2016.07.04 20:55

to ケンスケさん
ここにも印象派の名画がいくつもあります。とくに
震えるのがゴッホとゴーギャンのこの2点です。
‘マタ・ムア’の獲得の話ははじめて知りましたが、
そんな高値がついたことに即納得です。

ドランもまさに光の洪水という感じです。前回は割愛
しましたので紹介しました。絵画はおっしゃるように
色彩ですね。まったく同感です。

投稿: いづつや | 2016.07.04 23:46

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