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2016.07.21

近代日本美術の煌き! 1963年(昭和38) 

Img     東山魁夷の‘雪原譜’(国立劇場)

Img_0003     横山操の‘雪原’(部分 佐久市近美)

Img_0001     上村松皇の‘熱帯花鳥’(奈良 松伯美)

Img_0002     林武の‘少女’(東近美)

作家の手がけた作品が一度にたくさんみれる回顧展、展覧会へ出かけるなら一にも二にも回顧展という考えは昔から変わらない。理想的な鑑賞は一人の作家の回顧展に2回遭遇すること。

美術とのつきあいが長くなるとそういう幸運に恵まれることが増えてくるが、人気画家の場合は2度以上になることもある。日本画家でいうと、横山大観、上村松園、東山魁夷、平山郁夫がこのグループに入る。今年は九博で東山魁夷(1908~1999)の回顧展(7/16~8/28)が行われている。気になるが太宰府は遠いので無理。

国立劇場にある‘雪原譜’に描かれているのはノルウエーの雪の景色、北欧の連作はどれも惹かれるが、はじめてこの絵と出会ったときは広々とした雪原にクリスマスツリーのような形をした木々が右から放射状に立ち並んでいる光景に200%感動した。

日本の雪景色で魅了されているのが横山操(1920~1973)の‘雪原’、絵の存在を知ってから長い時間がたつがまだ本物とは縁がない。しんみりと淋しい思いがつのる新潟の雪の光景、これほど重くて心をぎゅっと締めつけられる絵はそうない。似たような作品を山種美でみているため長野県の佐久市まで足がのびないが、見れずじまいになってもいけないのでクルマで出かける算段だけはしておきたい。

上村松皇(1903~1973)はご存知のように上村松園(1875~1949)の息子、花鳥画のなかではインド旅行の体験をもとにして描いた‘熱帯花鳥’がすばらしい出来栄え。南国を思わせる赤い花はトーチジンジャー、そして花園に遊んでいるのは極楽鳥、またみてみたい。

東近美に通っていた頃ときどきで出くわしたのが林武(1896~1975)の‘少女’、安井曾太郎同様、林武も肖像画の名手。目の大きな女の子の顔はゴッホのひまわりのように背景の色と同色系の明るい土色、内面の生気をよくとらえた色使いはフォーヴィスムを完全に消化している。

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