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2016.07.02

ティッセン・ボルネミッサのカラヴァッジョ!

Img_0003     カラヴァッジョの‘アレクサンドリアの聖カタリナ’(1597年)

Img     カナレットの‘サン・マルコ広場’(1724年)

Img_0001     ゴヤの‘アセンスィオ・フリアの肖像’(1798年)

Img_0002    ムンクの‘湖畔の風景’(1888年)

ティッセン・ボルネミッサのコレクションのなかで強い磁力を放っているのはカラヴァッジョ(1571~1610年)の‘アレクサンドリアの聖カタリナ’、この絵が美術館一番の自慢の絵であることはまちがいない。とにかくこの部屋にいる人の目つきが明らかに違う。

5年前と同様、感動の袋がだんだん膨らんでくる。目が吸い寄せられるのが処刑具である車輪にみられる木の写実的な質感描写、そして闇のなかで浮き上がっている白の衣装。今年は西洋美で大きな回顧展がありカラヴァッジョイヤー、その年にスペインでもカラヴァッジョと出会った。まるでバスケットの‘ホットハンド’のよう。

カナレット(1697~1768)は追っかけリストに二重丸をつけていた画家。大作の‘サン・マルコ広場’はまさに現地にいるような気分にさせられる。カナレットの景観図というとロンドンのナショナルギャラリーにあるものが忘れられないが、これも見事な絵。

スペインの巨匠ではベラスケスは見当たらないが今回エル・グレコの‘受胎告知’とゴヤ(1746~1828)が3点でていた。ゴヤの小品の肖像画は前回展示されてなかった。モデルはゴヤが描いた礼拝堂のフレスコ画に協力した同僚の画家。茶色と青を組み合わせた衣装が印象深い。

2階には表現主義の画家の作品が数多く並んでおりドイツの美術館に来たような錯覚を覚える。そのなかにまじってムンク(1863~1944)のいい作品があった。ムンクが25歳のとき描いたもの、前回みた記憶がないので思わず足がとまった。画集に載ってない絵が登場するとなにか大きな発見をしたような気になる。

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コメント

『アレクサンドリアの聖カタリナ』は、初期のカラヴァッジョの一級品であることが一目瞭然です。余計なものを描かず、前景に主題である聖カタリナだけを置いて、明暗のハイライトを当てているのは典型的作風ですね。

『アセンスィオ・フリア』は、ゴヤ作とされた『巨人』の作者と考えられているそうです。実際に『巨人』の作者なら、単にゴヤの想像力を吸収した以上の才能があったということになりますね。

ムンクの『湖畔の風景』は、初めて見たので素晴らしさに驚きました! 初期のムンクの色彩には、とても惹かれます。同時に女性が何を想っているのか、気になります。やはり表現主義的底流が感じられます。

投稿: ケンスケ | 2016.07.04 21:16

to ケンスケさん
昨年12月のメトロポリタン以来、カラヴァッジョ
のいい絵が連続して目の前に現れます。この美術館
の‘聖カタリナ’と再会できたことを心から喜んで
ます。

フリオはあの‘巨人’を描いた画家でしたか!ゴヤと
一緒に仕事をしたのなら腕のたつが画家の一人だっ
たのでしょうね。

ムンクの絵にびっくりしました。初期の傑作でしょ
うね。こういう作品を所蔵しているのですからティ
ッセン・ボルネミッサってすごい美術館ですね。

投稿: いづつや | 2016.07.04 23:55

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