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2016.06.30

ビッグニュース! ブリューゲルの‘バベルの塔’がやって来る

Img_2     ブリューゲルの‘バベルの塔’(1564年 ボイマンス美)

Img_0001_2         ボスの‘旅人(放蕩息子)’(1500~10年)

Img_0003          ボスの‘大洪水’(1510~15年)

今日の朝日の朝刊に嬉しいニュースが載っていた。なんとあのブリューゲルの‘バベルの塔’が来年4月日本にやって来るという。主催する東京都美と朝日新聞に拍手々!

‘バベルの塔’というとすぐウィーンの美術史美にあるものを思い浮かべるが、やって来るのはこれではなくオランダのロッテルダムにあるボイマンス美が所蔵しているもうひとつの‘バベルの塔’、絵のサイズはウィーンのものの半分。

つい3週間前、プラド美でブリューゲルの‘聖マルティンのワイン祭り’をみたばかりだから、この展示が見えない幸運の連鎖がはたらいているためではないかと思ってしまう。本当にいい流れ。

ボイマンス美はこれまでずっと気になっていた美術館、それはここに‘バベルの塔’とボスの絵が3点あるから。ボスの絵についてはプラドの大回顧展(5/31~9/11)で待望の‘旅人(放蕩息子)’と‘幼児キリストを担う聖クリストファロス’にお目にかかることができた。

ボスへの長年の思いが叶えられた、だから今はアムステルダムから汽車に乗ってロッテルダムへ行かなくてもいいなという気になっている。‘バベルの塔’が残っているがウィーンのものをみているからこれでよしとしよう、そう言い聞かせていたところなのに、その‘バベルの塔’が向こうからわざわざお出ましいただけるという。なんとも嬉しい話。

ボイマンス美はこれから新館を建設するようでその間休館する。こういうときはコレクションがごっそり海外に貸し出されることが多い。で、東京都美で‘ボイマンス美所蔵 ブリューゲル・バベルの塔’展が実現することになった。会期は来年4/18~7/2、そのあと大阪の国立国際美に巡回する。7/18~10/15。

出品される90点のなかにボスの2点も入っているという。‘旅人(放蕩息子)’ともう1点、たぶん‘大洪水’だろう。そうなるとボイマンスのボスは3点全部みたことになる。ボスのつきも続いてくれそう。ブリューゲルやボスの絵が日本でみられるなんて何十年に一回のこと。ワクワクするような大イベントといっても過言ではない。

それにしても東京都美がまた大ホームランを打った。国立新美、西洋美、東京都美が競うようにいい展覧会を開催してくれる。おおいに期待したい。

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コメント

うれしいニュースです! 数の少ないブリューゲル作品が日本に来るのは、これがまったく初めてですね。

ボイマンス美術館の『バベルの塔』は、もともとスペインの王室コレクションにあったらしいですが、ナポレオン軍のスペイン侵攻後の混乱のさ中に流出したそうです。いづつやさんのおっしゃる「見えない連鎖」があるのかも?

ロッテルダムには少し立ち寄ったことがありますが、ボイマンス美術館には行っていません。ボスも見られるとなると大きな楽しみができました!

なお東京都美術館は、来年の一月から『ティツィアーノとヴェネツィア派展』もあるそうです。今月から始まる国立新美術館の『ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展』とともに、日本では珍しいヴェネツィア派がまとまって見られますね。

投稿: ケンスケ | 2016.07.01 21:03

to ケンスケさん
ボイマンスの‘バベルの塔’がやって来るとは驚き
ました。嬉しいですね。ブリューゲルにボス、
ボイマンス美は画集にちょくちょくでてきますの
でほかにもいい作品がありそうですね。90点
のなかにはダリも入っていると嬉しいのですが、
はたして?

国立新美のヴェネツィアのアカデミア美展と東京都
美のティツイアーノ展も楽しみです、ティツイアーノ
やティントレットが日本でみられるのはなかなか
ないですから、心がはずみます。

投稿: いづつや | 2016.07.02 00:44

ロッテルダム・ボイマンス美のバベルの塔が日本に来るとは、本当にビッグニュースですね。この絵は1993年にもセゾン美術館にきてます。ピーテルブリューゲル(父)は、少なくても3点バベルの塔を完成してるそうでもう1点は失われてると、その時の図録には書かれてます。ヨーロッパ(特になぜか北方)を観光してるとバベルの塔に思いもかけない美術館で見る事が出来ます。美術館や写真で10点は確認できてます。勿論、キリスト教の影響でしょうが、本当は何処にあったのでしょうか。

投稿: Baroque | 2016.07.08 22:31

to Baroqueさん
ボイマンス美の‘バベルの塔’は24年ぶりに公開
されるとあったのは1993年のセゾン美のこと
でしたか。ちょうどその頃名古屋で仕事をしてまし
たからまったく知りませんでした。

その絵がまたみれるというのは本当に嬉しいで
すね。来年はこのボイマンスコレクションのことで
一年がもちそうです。

ブリューゲルは風俗画仕立てのバベルの塔を3点も
描いたのなら、この画題に多くの人の関心があった
のでしょうね。神話と風俗画をつなげるというのが
ブリューゲルのスゴイところですね。

投稿: いづつや | 2016.07.08 23:44

ボイマンス展の情報、感謝です。
 出品作リストを早く知りたいものですが、都美の場合、あまりださないことが多いんですよね。

 ボイマンスのバベルの塔は、本当に傑作です。細密描写なので、小さな図版ではなかなか真価がわからない。
 それで、ボイマンスに2001年にいったとき、大きな原寸に近いポスターを無理して買ったものです。

投稿: 山科 | 2016.09.25 05:40

to 山科さん
ボイマンスの‘バベルの塔’がみれるなんて夢みた
いな話です。山科さんはいろいろ美術館をまわられ
てるようでボイマンスにも足を運ばれてるのはすご
いですね。

実際にみられた方の話は貴重なのでこの絵に対する
期待値がまたあがりました。待ち遠しいです。

投稿: いづつや | 2016.09.25 23:09

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