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2016.05.21

近代日本美術の煌き! 1958年(昭和33) その二

Img      平櫛田中の‘鏡獅子’(国立劇場)

Img_0002     佐々木象堂の‘蝋型鋳銅置物 瑞鳥’(東近美)

Img_0003    石黒宗麿の‘黒釉褐斑鳥文壺’

Img_0001     金重陶陽の‘備前耳付水指’(東近美)

芝居見物の趣味がないのでまだ国立劇場のなかに入ったことがない。この先もここを訪問する計画はなさそうだが、一度出かけたいと思っている。それは芝居に興味があるのではなくロビーに飾ってあるという平櫛田中(1872~1978)の‘鏡獅子’をみておきたいから。

六代目尾上菊五郎が演じるこの決めポーズ、本物は2メートルもする大きな色つきの木彫像。後につくられた縮小ヴァージョンを2回みる機会があったので全体の感じはつかめているが、彫刻のインパクトは像の大きさが強く影響するから、この大作にはとても興味がある。

佐々木象堂(1882~1961)のつくった銅の置物、‘瑞鳥’には古の日本のお寺を装飾する吉祥のムードが漂っている。不思議なもので鳥でも鹿でもフォルムをざざっと簡略にして仕上げるほうが写実よりかえってモチーフに生命力が宿る。この瑞鳥はそのままアニメーションに使える。

今年のはじめに渋谷の松濤美で運よく石黒宗麿展に遭遇した。魅了される作品がいくつもあったが、‘黒釉褐斑鳥文壺’もそのひとつ。とても新鮮なのが黒の器面に浮かび上がる中国の甲骨文字を思わせる燕の文様。古代中国の遺跡からこんな模様が描かれた破片がでてきたというのはありそうな話。

広島に住んでいたころ岡山のやきものの街、備前を数回訪れた。備前焼でビッグネームは金重陶陽(1895~1967)、藤原啓(1896~1983)、山本陶秀(1905~1994)の3人、いずれも人間国宝。東近美にある金重陶陽の‘耳付水差’は備前らしいどっしりした渋みのあるやきもの。

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