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2016.04.25

東博の‘黒田清輝展’は想像以上の大回顧展!

Img_0001     ‘湖畔’(重文 1897年 東博)

Img     ‘読書’(1891年 東博)

Img_0002     ‘野辺’(1907年 ポーラ美)

Img_0003     コランの‘フロレアル(花月)’(1886年 アラス美)

現在、東博で開催中の‘黒田清輝展’(3/23~5/15)、出動するかどうかで迷っていたがやはり足を運んだ。それはある絵をどうしてもみたいという気持ちを捨てきれなかったから。そのため、館内にいたのは30分ほど。

入館して目が求めていたのは黒田清輝(1866~1954)の絵ではなく、黒田がフランスに留学していたときの師ラファエル・コランの‘フロレアル(花月)’、この草花のじゅうたんに寝そべる裸婦は黒田清輝物語が語られる場合必ず出てくる絵。

アラス美蔵のこの絵は現在オルセーに寄託されている。新しくなったオルセーはまだ訪問してないので、最新の展示状況がわからないが、おそらくこの絵は常時展示されてはいないと思う。記憶が定かでないが何年か前に横浜美?で展示された。気にとめていたのだがめぐりあわせが悪く絵の前に立てなかった。

その思いがようやく実現した。海外の美術館でコランの作品をみたことは一度もないので今回出品された6点はいずれも新鮮。そして、お目当ての‘フロレアル’は想像していた以上によかった。ポーラ美にある‘野辺は’はおそらくこの絵を意識して描いたのだろう。

長年気になっていた絵がみれたのであとはお気に入りの‘湖畔’、‘読書’などを重点的にみてまわった。作品の数は大変多い。その構成は東博蔵が中心になっているが、国内の美術館、ブリジストン美やひろしま美、ウッドワン美、ポーラ美などが所蔵するものもたくさん並べられている。まさに黒田清輝の作品まとめて全部みせます!という感じ。

さらに驚いたのはオルセーからルパージュのあの‘干し草’がやって来ていたこと。ミレーの‘羊飼いの少女’はチラシに載っていたから予定の鑑賞だったが、‘干し草’までみれるとは。大きなオマケに感謝!8年くらい前、平塚市美で黒田清輝展を体験していたお蔭で画業全体がスムーズに頭のなかに入った。そして、25歳のとき描いた‘読書’とその6年後日本で描いた‘湖畔’がMyベストに変わりないことも確認した。

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コメント

いづつやさん、こんにちは。最終日に観てきました。

東博は、パスポートを買っているので時々出掛けるのですが。観たことのない作品ばかりで、こんなに所蔵しているのかと驚きました。

『湖畔』は、ポストカードも売り切れの大人気でした。
いつも山口百恵さんを連想するのですが、下書きを見たら、浅野ゆう子さんに似ていると思いました。(笑)

作風の変化も面白かったです。
雲を描いた連作は、離れて見ると本物の写真のようでした。

海外からの作品、特にコランの『フロレアル』は生涯ベストの美しさでした。

あと先日、平日だけ入館できる資料館を初めて利用しました。荷物をロッカーに預けたり、出入りは少し面倒なのですが、1日いても飽きません。

抱える大きさの重たい図録など、いづつやさんが お好きな作家さんのレアな蔵書が沢山ありました。

投稿: みどりがめ。 | 2016.05.17 19:49

to みどりがめさん
東博にこれほど黒田清輝が集まっているとは思って
ませんでした。そのうえ、コラン、ミレー、ルパー
ジュが特別参加して、浅井忠や青木繁も並ぶのです
から、いい展覧会をみたという気持ちになります。

‘湖畔’は何度見ても魅せられます。この絵や岸田劉生
の麗子像は日本の宝ですね。

投稿: いづつや | 2016.05.17 21:58

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