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2016.04.15

近代日本美術の煌き! 1950年(昭和25) その一

Img     安井曾太郎の‘孫’(大原美)

Img_0001     須田国太郎の‘犬’(東近美)

Img_0003     岡本太郎の‘夜の掟’(川崎市岡本太郎美)

安井曾太郎(1888~1955)と梅原龍三郎(1888~1986)はご存知のように同じ年京都に生まれた。梅原は98歳の長寿をまっとうしたのに対し、安井のほうはずいぶん早く天国へ旅立った。享年67 大原美でみた‘孫’は亡くなる5年前の作品。

安井は肖像画の名手。‘金蓉’をはじめ惹かれる作品がいくつもある。でも、この‘近代日本美術の煌き!’はそれぞれの作家について選ぶ作品の数を最大5,6点に絞り込んでいるため全部はとりあげられない。そのため男性の肖像が割愛され女性や子どもが優先される。元気な女の子の孫を描いた作品はお気に入りの一枚、人形のように白く塗りたくられた顔が印象的。

須田国太郎(1891~1961)は安井や梅原と同世代の画家だが、その画風はかなり異なる。‘犬’は画面構成がユニークなため一度みたら忘れられない。夜の街を赤い目をした黒い犬がうろうろしている。この赤い目のインパクトが強いためずっと心のなかにとどまっている。こういう深い夜の情景を描いた作品はほかにみたことがない。

岡本太郎(1911~1996)の絵画や縄文のダイナミズムが感じられる彫刻をみたいと思ったら、どこへ行けばいいか。手っ取り早いのは青山の岡本太郎記念館。今は疎遠になったが、10年くらい前は3回くらい足を運んだ。場所は根津美のすぐ近く。

もうひとつは川崎市岡本太郎美、ここはちょっとアクセスが悪い。久しく行っていないので道順がさっと出てこないが、多摩区にある。ここにある‘夜の掟’は不思議な絵、びっくりしたのは赤いサメのような怪物の体に描かれているチャック、その意味は? へんてこな絵だがこの金属の質感がよくでていることとチャックは開けたり閉めたりするときなにか心地いいのでちょっと親しみを覚える。

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コメント

3月下旬に生田緑地にお花見に行った際、岡本太郎美術館にも立ち寄りました。

『夜の掟』は、やはりチャックのせいかインパクトがあり、印象に残っています。岡本太郎は、見て心地よくない作品を目指していたそうですが、『夜の掟』はユーモラスでありながら色彩にハーモニーがあり、なかなか美しいと思います。

投稿: ケンスケ | 2016.04.16 09:00

to ケンスケさん
岡本太郎の絵画で気になるのは数点です。夜の
シリーズ2点とあと1点くらい。生田緑地へは
ずいぶんご無沙汰してます。

ここでみた‘夜の掟’はギャグ漫画ですね。
チャックは思いもつきませんね。赤とチャック、
とにかくこれが強く印象に残ります。

投稿: いづつや | 2016.04.16 23:58

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