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2016.04.11

近代日本美術の煌き! 1948年(昭和23)

Img_0003     堂本印象の‘婦女’(京都市美)

Img_0002     福田豊四郎の‘秋田のマリア’(秋田県博)

Img     小杉放菴の‘金時’(足立美)

Img_0004     植田正治の‘小狐登場’

絵画と長くつきあっていると回顧展が何度も開催される画家と求めているのに一向に実現しない画家とがいる。その分かれ目となるのは主催する美術館がくだす画家の人気と時代の気分。また、作品の集めやすさといった段取りの問題もあるかもしれない。

京都で活躍した堂本印象(1891~1975)の大きな回顧展を京近美とか東近美でやってくれないかと長いこと願っているが、なかなか実現しない。昨年は没後40年だったのに動きがなかった。これまで京都の立命館大のすぐ近くにある堂本印象記念館へは2度足を運んだ。そのため、印象の作品は抽象画風のものも含めてかなり楽しんでいる。当面のターゲットは京都市美にある女性群像画の‘婦女’、来年あたりに対面したいのだが、

福田豊四郎(1904~1970)の‘秋田のマリア’は絵のタイトルがそのまま受けとめられるとてもいい絵。描かれているのは秋田の農家で赤ちゃんに乳を飲ませている農婦の姿。左から画面のなかに入ってきた馬の頭をこんなに強調してみせているのはキリストが生まれた馬小屋を意識したからだろう。

島根県の安来市にある足立美は小杉放菴(1881~1964)もしっかりコレクションしており、金太郎が崖をひょいひょい飛び越える‘金時’が目を楽しませてくれる。鉞(まさかり)をもった金太郎に続いて、ウサギの元気よくジャンプするのだろうか。この絵は余白を大きくとった巧みな構図とともに崖の表現にみられる墨のにじみもみどころのひとつ。

この金太郎の躍動感とコラボするのは写真家、植田正治(1913~2000)の‘小狐登場’、すでにお気づきのように拙ブログには写真作品はほとんどでてこない。理由は写真が絵画ほどぐっとこないから。だが、例外が2人いる。鳥取の境港出身の植田正治とNYで活躍しているビッグネームの杉本博司。

植田正治については3年前東京ステーションギャラリーで行われた回顧展で開眼した。そのマグリット風の作品に200%KOされた。そして、不思議な土着パワーを感じさせる‘小狐登場’も強く印象に残っている。

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