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2016.04.05

摺物を楽しむとっておきの見方!

Img_0001      歌川国芳の‘国芳もやう正札付現金男 野晒悟助’(1845年)

Img   歌川国貞の‘五代目瀬川菊之丞 七代目市川團十郎’(1830年)

Img_0003     歌川国芳の‘汐干五番内’(1829年)

Img_0002     歌川国貞の‘扇合三番内’(1822年)

歌川国芳(1797~1861)の人物表現にはギョッとするものがいくつかある。そのひとつがチラシに使われているイケメン男、これは任侠シリーズ(10人)の一枚で最もカッコいいもの。浮世絵の展覧会でみかけることが多くなった女性、こういう男の前では彼女たちの足は思わずとまるだろう。

だが顔ばかりうっとりながめていると、この侠客の男ぶりを浮き上がらせる着物の髑髏の柄をそのまますっと見てしまうことになる。髑髏をよーくみると、そう猫が何匹も集まって形をつくっている。アンチンボルドの奇妙な画法に触発された国芳は自分流のおもしろい描き方を生み出した。

例えば、男たちを何人も集めてつくった人間の顔、またかつおやたこ、うなぎといった文字を猫などを巧みに配置して描いたりもしている。この猫の別ヴァージョンが着物の模様になっている髑髏。

とくに時間をかけてみたものがもうひとつある。それはお金持ちの町人たちからの特別の注文によってつくられる摺物、この豪華な摺物を楽しむとっておきの見方があるが、まわりをみてそれをしている人はいない。歌川国貞(1786~1864)の刀を抜こうとしている瀬川菊之丞と市川團十郎の場面を立ったままの視線でみても照明の当たり具合で肝心の見せ所がとらえられない。

ではどうすればいいか、しゃがんで下から画面を仰ぎみると刀身が施された雲母摺りにより銀色に輝いているのがはっきりとわかる。この金属の質感描写が見事!国芳の‘汐干五番内’では波の動きが雲母できれいにみえるし、国貞の‘扇合三番内’でも金や雲母で装飾された着物がまぶしいくらい豪華にみえる。

摺物の前ではこの方法でみると楽しみが倍増することは請け合い。

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