« カラヴァッジョとレンブラントの光、感情表現! | トップページ | もっとみたいカラヴァッジョ! »

2016.03.25

絵画の革新者 カラヴァッジョと響き合った画家たち!

Img_0001 アルテミジア・ジェンテイレスキの‘ユデイットと待女’(1625年 デトロイト美)

Img_0003  マンフレーディの‘マルスに罰せられるキューピッド’(1621年 シカゴ美)

Img     ルーベンスの‘蝋燭を持つ老婆と少年’(1617年 マウリッツハイス美)

Img_0002  ダービーの‘空気ポンプの実験’(1768年 ナショナルギャラリー)

今秋、上野の森美でデトロイト美展(10/7~1/22)が開かれることになっており、目玉の作品としてゴッホの自画像がやって来る。ゴッホ好きなので楽しみにしているが、この美術館にはこれよりもっとみたい絵が2点ある。ブリューゲルとカラヴァジェスキのひとり、アルテミジア・ジェンティレスキ。

今、西洋美で行われているカラヴァッジョ展(3/1~6/12)にこの最強の女流画家、ジェンティレスキ(1593~1654)の描いたマグダラのマリアがカラヴァッジョの作品の隣に飾られている。やっぱりこの画家の才能はスゴイ。こういう絵をみるとデトロイト美の絵をいつかこの目でという気になる。蝋燭の光に照らされるユディットの凄みのある顔、カラヴァッジョだってこの絵の前に立てば声を失うだろう。

アメリカの美術館にもう一点、カラヴァジェスキのいい絵がある。それはシカゴ美が所蔵するマンフレーディ(1582~1622)の‘マルスに罰せられるキューピッド’、2008年にはじめてこの美術館を訪れたとき必見リストのなかにこの絵を入れていたが、残念なことに姿を見せてくれなかった。驚かされるのはキューピッドの体の描写、この肌の温もりが感じられる表現はカラヴァッジョの技術と変わらない。シカゴ美にまた縁があったら、いの一番に向かいたい。

2011年、ハーグのマウリッツハイス美へ行ったとき思わぬ作品に遭遇した。あのバロック絵画の代名詞みたいなルーベンス(1577~1840)がカラヴァッジョ以上に明暗をきかせて描いた‘蝋燭をもつ老婆と少年’、ルーベンスにこういう絵があることは知っていたが、実際にみたのははじめて。ルーベンスはカラヴァッジョに強く影響をうけたから光が人物の内面をてらしだすような作品だって描こうと思えばしっかり描ける。

ラ・トゥールを思わせる光の描写が18世紀によみがえる。描いたのはイギリスのジョセフ・ライト(1734~1797)。‘空気ポンプの実験’をロンドンのナショナルギャラリーでみたときは日本で琳派の画風が長きにわたって継承されているようなことが西洋画でもおこっているのかと感慨深かった。

|

« カラヴァッジョとレンブラントの光、感情表現! | トップページ | もっとみたいカラヴァッジョ! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 絵画の革新者 カラヴァッジョと響き合った画家たち!:

« カラヴァッジョとレンブラントの光、感情表現! | トップページ | もっとみたいカラヴァッジョ! »