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2016.03.19

二度目のカラヴァッジョ展!

Img_0001 カラヴァッジョの‘トカゲに噛まれる少年’(1597年 ロベルト・ロンギ美術史財団) 


Img_0005  カラヴァッジョの‘トカゲに噛まれる少年’(1597年 ロンドンナショナルギャラリー)

Img_0003    カラヴァッジョの‘マッフェオ・バルベリーニの肖像’(1596年)

Img  マンフレーディの‘ユディトと待女’(1618年 ガレリア・コルシーニ)

現在、上野の西洋美で開かれている‘カラヴァッジョ展’(3/1~6/12)をまたみてきた。今回の目的は‘バッカス’のワインのフラスコに描きこまれたカラヴァッジョの顔を確認すること。絵との距離がローマであった大回顧展のときとくらべてすこし長いのでちょっと見づらいが単眼鏡の助けをかりてなんとかわかった。

一回目の感想記でカラヴァッジョの作品を3点割愛した。そのひとつ‘メドゥーサ’は蛇が大の苦手なのでこのたびもパス。‘トカゲに噛まれる少年’には二つのヴァージョンがあり、これまでお目にかかったのはロンドンのナショナルギャラリーが所蔵しているもの。今回やって来たのはフィレンツェにあるロベルト・ロンギ美術史財団のコレクション。ロンドのものとまったく同じ構図の作品だが以前から関心を寄せていた。

絵のなかのどこに期待していたかというとガラスの花瓶、ナショナルギャラリーで遭遇したとき光が反射し透明感の際立つガラスの質感描写に200%KOされた。だから、指をトカゲに噛まれて痛そうな表情をみせる少年の顔に視線があまりむかわず薄青の色が印象深いガラスばかりをみていた。

その体験がもう一度あじわえるかなと思っていたが、残念ながらこれはなかった。出品されている作品はガラスのもつ透明感は感じられず平凡な描写だった。すぐ、頭をきりかえトカゲが少年の指に噛みつくところを単眼鏡でフォーカスした。それにしてもカラヴァッジョはおもしろいモチーフを思いつく。こういう絵をみれば誰だってぎょっとするから、買い手がつくと計算したのだろう。

カラヴァッジョが描いた男性の肖像画は‘マッフェオ・バルベリーニの肖像’をふくめ数点あるが、これまで縁があったのはルーヴルにある騎士団の団長のみ。この人物でもカラヴァッジョはとくに念入りに白の衣装を描いている。女性でも男性でも衣装の生地に使われた白い絹の質感をだすのにカラヴァッジョはとてもこだわっている。

カラヴァジェスキで時間をかけてみたのがマンフレーデイ(1582~1622)、今回2点でているが‘ユディトと待女’に足がとまった。マンフレーデイでもっともみたい絵がシカゴ美にあるのだが、2008年ここを訪れたときどういうわけか見あたらなかった。ガックリした思いを意外と長くひきづっている。

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