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2016.03.07

原田直次郎展にサプライズの絵があった!

Img     ‘靴屋の親爺’(重文 1886年 東芸大美)

Img_0003        ‘高橋由一像’(1893年 東芸大美)

Img_0001     ‘風景’(1886年 岡山県美)

Img_0002     ‘上野東照宮’(1889年 岡山県美)

展覧会をみにでかけるときは朝早く始動し、4つか5つの美術館をまわっている。ここにちょっと遠くにある美術館が加わるときはひとつ減らして3つか4つになる。

その遠い美術館のひとつ、埼玉県近美では現在‘原田直次郎展’(2/11~3/27)が開催されている。ここへ来るのは久しぶりなので出かける前JRの下車駅を確認した。京浜東北線の北浦和駅、思い出した。駅に着いてしまえば西口から美術館までは急ぎ足で行けば5分だからアクセスはとてもいい。

36年しか生きられなかった洋画家、原田直次郎(1863~1899)の名前は強烈なイメージをもった二つの絵によって深く心に刻まれている。ひとつはドイツに留学しているときに描いた‘靴屋の親爺’、そしてもう一点は東近美を訪問するたびにお目にかかる‘騎龍観音’(ともに重文に指定されている)。

今回2点とも出品されていると思っていたが、‘靴屋の親爺’のみの展示だった。この絵をみているとある絵が目の前をよぎる、それはワイエスの描いた農民。思想家をも連想させる靴屋の男にしても直次郎の師匠である高橋由一の肖像にしても驚かされるのは顔のちょっとした動きまで伝わってくるような見事な写実描写、この精神性までとらえた高い技術は高橋由一をこえている。

ミュンヘンで描いた作品のなかにびっくり仰天の作品があった。岡山県美にある‘風景’、直次郎にこんないい絵があったとは。明るい陽射しのなかで遊ぶ子どもたちの姿が目にやきつくこの絵のイメージとむすびつくのはロシアの画家、ポレーノフとかシーシキンの風景画。この絵は忘れられない一枚になりそう。

いかにも油絵という作品のほかにも日本の光景を描いた‘上野東照宮’などにも足がとまった。たくさんの作品に遭遇し、原田直次郎という画家の豊かな絵心と高い技術に深く感動した。この回顧展にめぐり合わせてくれたミューズに感謝!

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