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2016.03.09

近代日本美術の煌き! 1943年(昭和18) その一

Img_2     鏑木清方の‘いでゆの春雨’

Img_0003_2     福田平八郎の‘彩秋’(山種美)

Img_0001_2     芹沢銈介の‘小川紙漉村文着物’(東北福祉大学)

西洋美で行われているカラヴァッジョの回顧展をまず一回みたので、もう一度足を運ぶと関心は次のお目当てにむかっていく。4月の27日から国立新美ではじまる‘ルノワール展’、これは8月22日まで行われるロング興行。代表作の‘ムーラン・ド・ラ・ギャレット’をこれほど長期にわたって貸し出してくれるオルセーの気前の良さ、ブランド美術館の懐の大きさをみる思い。

ルノワールのいい女性画と生涯つきあっていくつもりだが、日本画の鏑木清方(1878~1972)の描く美人画にもルノワール同様の思い入れがある。上村松園の美人画はラファエロの聖母像とむすびつき、鏑木清方を求めるのはルノワールを追っかけるのと同じ気持ち。

最後に残った清方のとっておきの絵は‘いでゆの春雨’、これは個人コレクターが所蔵しており一度しかみていない。たぶん2度目はないだろう。名画との遭遇は一期一会だから欲はださない。ときどき図録を引っ張り出ししげしげとながめている。この綺麗な女性は湯からあがったばかり。北斎や広重の風景浮世絵のように急に降りだした春雨を白い線で表現しているのが印象深い。

福田平八郎(1890~1974)の‘彩秋’は二つのことを強く思わせる作品。ひとつは平八郎が天性のカラリストであること。そして、もう一点はこの絵には平面的な表現で装飾美を追求した琳派の美学が引き継がれていること。これほど絵画にたいする波長が合うと当然のように縁も深くなる。

芹沢銈介(1895~1983)の型染の着物に描かれているのは芹沢がよく訪問した埼玉県小川町の紙漉場の光景、こういう風景を着物の模様にするところは普通の作家は思いつかない。現在、東近美の工芸館で芹沢銈介展(5/8まで)が開かれているので頃合いをみてでかけるつもり。

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