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2016.02.06

加山又造の動物画!

Img_2     ‘月と縞馬’(1954年)

Img_0001_2     ‘月と駱駝’(1957年 新潟県近美・万代島美)

Img_0003     ‘狼’(1956年)

Img_0002     ‘冬’(1957年 東近美)

友人知人にもうまのあう人がいるように画家のなかにもうまのあう画家がいる。戦後に活躍した日本画家、加山又造(1927~2004)もそのひとり。もっと長生きしてほしかったが2004年に亡くなった。享年77。

福井県美展に展示されていた加山の‘駱駝と人’と遭遇したあと、しばらくみていなかった加山の画集を2,3冊とりだしてみた。初期の作品、動物画は加山が24歳のころから30代の初めまでに描いたもの。ここには西洋絵画のいろいろな手法がとりこまれいる。

アンリ・ルソーやバッラらの未来派の作品がオーバーラップしてくるのが‘月と縞馬’、ルソーにも未来派にも関心が深いのでこういう作品には敏感に反応する。加山は日本画家ではあるが、この絵をみると洋画家が裸足で逃げ出さざるをえないほど西洋画の手法に通じている。まさに生まれながらにして天賦の才能を授けられたといっていい。

‘月と駱駝’は砂漠のなかで生きる駱駝のイメージがピッタリの作品。この絵でおもしろいのは加山流のシュルレアリスム、砂丘の上で体を寄せ合って眠る3頭の駱駝の姿が夜空の月にそのまま映っている。このよく見ないと気づかない控えめなシュール表現が加山らしいところ。

一度みたら忘れられないほど強いインパクトをもっているのが牙をむく‘狼’、そしてすこしおとなしくなった狼や鴉をモチーフにして描いたのが動物画の集大成と位置づけられる‘冬’、この絵は西洋絵画が好きな方ならすぐぴんとくるはず。そう、ブリューゲルの‘雪中の狩人’の構図を借りて描かれている。

西洋の近代絵画だけでなく古典画のブリューゲルまで貪欲に吸収する加山又造、本当にすごい画家だなと思う。

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