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2016.02.03

目を楽しませてくれる‘福井県美展’!

Img_0003     菱田春草の‘落葉’(左隻 1909~10年)

Img     狩野芳崖の‘伏龍羅漢図’(1885年)

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Img_0002     下村観山の‘寿星’(1915年頃)     

Img_0004     今村紫紅の‘日蓮辻説法’(部分 1903年)

現在、横浜そごうで開催されている‘福井県美所蔵 日本画の革新者たち展’(1/16~2/16)をみてきた。北陸地方の福井県、県立美術館の名前は横山大観や菱田春草の作品をいくつも所蔵している美術館としてずいぶん前から知っているが、福井市へはまだ行ったことがない。

そごう美は地方の美術館にある質の高いコレクションをまるごともってきて展示しようという思いがあるようだ。同じような趣旨で開かれた展覧会としては以前、日本橋三越で島根県の足立美所蔵の大観が展示されたことがあるし、国立新美は今、倉敷の大原美にある豪華な西洋絵画にスポットをあてている。

今回福井県美からやって来た作品は‘館自慢の作品全部お見せします!’という感じで、まるで傑作がずらっと並ぶ東博の常設展示をみているよう。なかでも惹かれるのが菱田春草(1874~1911)の‘落葉’、2年前東近美でお目にかかったが、こういう名画は何度々もみたくなる。

チラシをみて非常に気になっていたのが狩野芳崖(1825~1888)の‘伏龍羅漢図’、思わず‘これはいい!’と唸ってしまった。すぐ単眼鏡をとりだし龍の鱗の精緻な描写をじっくりみた。この絵は長いこと行方不明だったが、1994年に県内の篤志家から寄贈されたという。とてもいい話。横浜でみれたのは幸運だった。

もうひとつ収穫だったのが下村観山(1873~1930)の‘寿星’、寿星はカノープスという星座のことで七福神の一人、寿老人はこれを神格化したもの。杖を横におき岩の上に座っている寿老人とその従者である鹿を左隻と右隻の中心にどんと配置する構図がなかなかいい。

歴史画にもいい作品を残している今村紫紅(1880~1916)が描いた‘日蓮辻説法’はライブ感にあふれた作品、話を聞いている人々は日蓮を取り囲むように立っているので日蓮も説法に熱が入ったにちがいない。

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