« 近代日本美術の煌き! 1940年(昭和15) その一 | トップページ | 近代日本美術の煌き! 1941年(昭和16) その一 »

2016.02.22

近代日本美術の煌き! 1940年(昭和15) その二

Img         梅原龍三郎の‘紫禁城’(永青文庫)

Img_0001         麻生三郎の‘男’(茨城県近美)

Img_0002     藤田嗣治の‘猫’(東近美)

Img_0004     濱田庄司の‘赤絵糖黍紋花瓶’(益子参考館)

美術館で働いている学芸員が画家の回顧展を企画する場合、まず基礎的な情報として名の知れた画家の年譜をチェックし、この画家は来年が生誕100年とか没後50年とかを確認するはず。アーティストの生まれた年、亡くなった年をいつも書いていると、ふと学芸員になったつもりで生誕/没後○○年のリストをつくってみたくなる。

梅原龍三郎(1888~1986)は今年は没後30年にあたる。でも、どこかの美術館で回顧展を行うという話は聞いてない。日本画家に比べて洋画家の回顧展は多くないのが現状、だから東博で黒田清輝展(3/23~5/15)
はあって梅原龍三郎展までは開かれない。2年後なら生誕130年、東近美で開催してくれたら最も気に入っている傑作‘紫禁城’が楽しめる。期待したい!

麻生三郎(1913~2000)の作品を目にしたのはほんの数点なのに‘男’をとりあげようと思ったのは、その目力の強さから。どこの美術館でみたのか記憶が薄くなっているが、この男のこちらに向けられた視線がずっと気になっている。画業全体を知らなくても印象に強く残る絵を描いた画家がいる。麻生三郎はそんな画家のひとり。

今年が生誕130年にあたる藤田嗣治(1886~1968)は浮世絵師歌川国芳と同じく猫好きで有名、今世の中は空前の猫ブーム、その原因の一つとして高齢者が散歩に連れていかなくてもいい猫をかわいがっていることがあるという。これは即納得、猫はマイペースで生きている感じ。だが、ときどき藤田の絵のように感情を激しく高ぶらせ猫同士でぶつかり合う。このときは怖い猫に変身する。

益子焼をみるために一度クルマを走らせたことがあるが、益子参考館で遭遇した濱田庄司(1894~1978)の‘赤絵糖黍紋花瓶’が忘れられない。おおらかな器形と大きく描かれた糖黍、沖縄を愛した濱田の心情がそのまま花瓶の形、色にでている。

|

« 近代日本美術の煌き! 1940年(昭和15) その一 | トップページ | 近代日本美術の煌き! 1941年(昭和16) その一 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 近代日本美術の煌き! 1940年(昭和15) その二:

« 近代日本美術の煌き! 1940年(昭和15) その一 | トップページ | 近代日本美術の煌き! 1941年(昭和16) その一 »