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2016.02.17

近代日本美術の煌き! 1938年(昭和13) その二

Img     松田権六の‘鷺蒔絵棚’(広島県美)

Img_0001      濱田庄司の‘赤絵丸紋花瓶’(日本民藝館)

Img_0003     藤田嗣治の‘客人(糸満)’(秋田県美)

Img_0002     靉光の‘眼のある風景’(東近美)

ここ数年、TVで放送される美術番組をみるとき工芸関連のものが多くなった。よくみているのはNHKの定番‘美の壺’とBSプレミアムでもう4、5年くらいやっている‘イッピン’、またBS朝日で月2回ある‘アーツ&クラフツ商会’もなかなか充実した内容。

昨年9月、この‘アーツ&クラフツ商会’でとりあげられたのが人間国宝、室瀬和美(64歳)の珠玉の蒔絵作品、螺鈿の卓越した技に目が点になった。室瀬さんが師事していたのが漆芸界の大きな存在だった松田権六(1896~1980)。

‘鷺蒔絵棚’は広島にいたころ県美でみて以来、松田権六のベスト5に入れている傑作。一見すると花鳥画をみているような気分になるが、このダイナミックに飛び散る波に呼応して羽を大きく広げる鷺の姿を息を呑んでみていた。

濱田庄司(1894~1978)が沖縄のやきものに刺激をうけてつくった‘赤絵丸紋花瓶’の色の組み合わせに大変魅了されている。だから、回顧展でこの赤絵がでてくると俄然目に力が入る。とくにいいのが日本民藝館にあるもの。いつも華やかな赤の発色とMyカラーの緑に吸い込まれる。

藤田嗣治(1886~1968)にも沖縄の風俗を描いた作品がある。それは子どもに授乳している母親が強い磁力を放つ‘客人(糸満)’、藤田が沖縄を訪問した1938年には柳宗悦らもやって来ており、藤田は滞在中に2点仕上げている。

東近美の通常展で見た瞬間体がフリーズするのが靉光(1907~1946)の‘眼のある風景’、象徴派のルドンにも‘キュクロプス’という一つ目巨人を描いた作品があるが、靉光の絵は目そのものが生き物のイメージなのでぞくっとする怖さがある。

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