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2016.02.14

近代日本美術の煌き! 1937年(昭和12) その一

Img_0002     上村松園の‘雪月花’(三の丸尚蔵館)

Img_0003     村上華岳の‘太子樹下禅那之図’(何必館・京現美)

Img_0001     梅原龍三郎の‘竹窓裸婦’(大原美)

Img     安井曾太郎の‘承徳の喇嘛廟’(永青文庫)

上村松園(1875~1949)の作品を5点前後に絞り込むのはなかなか難しい。それほど心に沁みる作品が多いので例外的にこの枠を取っ払ってしまいたくなるが、それをこらえてこれは絶対外せない傑作を選んでいる。

‘雪月花’は源氏物語絵巻が描かれたころにタイムスリップしたような気分になる作品。日本の美の象徴みたいな雪月花をテーマにしてこんなに完璧な日本画が描けるところが松園のスゴイところ。昔の大和絵の絵師たちがこの絵をみたら、唖然とするにちがいない。

村上華岳1888~1939)の‘太子樹下禅那之図’を所蔵している京都の何必館は一度訪問したことがある。華岳は仏画を何点も描いているが最も魅了されるのがこの作品。囲まれた木の間から光を放つ釈迦の神々しい姿が目に焼きついている。

現在国立新美で開催されている‘大原美展’、出動のタイミングが近くなってきたが出品作はあえてチェックしてない。お楽しみの絵のなかにたぶん梅原龍三郎(1888~1986)の‘竹窓裸婦’もでているはず。この裸婦図はルノワールとマティスの要素が一緒に入っている。女性の裸婦を唇と乳房、黒髪以外は緑一色で描くという大胆な発想はどうみてもマティスの影響。それにしても足と手のデカいこと。

安井曾太郎(1888~1955)の‘承徳の喇嘛廟’はお気に入りの風景画。肖像画の名手で静物画も描け、そして風景画も上手い。中国の題材にした作品では安井にはこの‘喇嘛廟(ラマびょう)’があり、梅原にはあの‘紫禁城’がある。永青文庫はこの傑作を二つとも所蔵している。コレクターの眼力にも感心する。

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