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2016.02.04

圧倒される横山操の‘川’!

Img     横山操の‘川’(1956年)

Img_0002     加山又造の‘駱駝と人’(1957年)

Img_0001     川端龍子の‘花下行人’(1940年)

Img_0004     安田靫彦の‘天之八衢’(1939年)

福井県美から横浜にやって来た作品は全部で60点、そのうち近代日本画は35点、残りは岩佐又兵衛25点。今は後期だが、前期と後期で9点入れ替えがある。前期もみておけばよかったと思ったのは横山操(1920~1973)。今回みた‘川’と同じ年に制作された‘網’を見逃したのは痛い。

このところ横山操の画集をみていなかったので、福井県美にこの‘川’があることを忘れていた。腹にずしんとくる絵。川縁に建ち並ぶ家屋が黒の塊として描かれた画面、じっとながめていると地方の町のちょっとひんやりした空気に体がつつまれてくる。そして、手前中央の白いところは舟の一部であることに気づく。垂直にのびる黒いものは帆柱。

最初の部屋で受けた強い衝撃をひきずりながら進んでいると横山とうまがあった加山又造(1927~2004)の動物シリーズ‘駱駝と人’がひょいと現れた。この絵は何回かあった回顧展でみた覚えがある。又造の若いころの作品にはブリューゲル、未来派、シュルレリズムなど西洋絵画の表現方法がとりいれられている。加山に限らず日本画をやっている画家のほうが洋画家より西洋絵画の様式のエッセンスを深く吸収しているかもしれない。

今回、はじめてみた作品で強く引きこまれたのは芳崖の龍と羅漢を描いたものと川端龍子(1885~1966)の‘花下行人’、龍子は親密度の高い画家。大田区にある記念館に何度も通い大作の数々を目のなかに入れ、回顧展も3度体験した。だから、作品はかなりみたつもりだったが、まだおもしろい絵が残っていた。

この絵が描かれた視点にハッとする。満開の桜を楽しむ人々の姿が地上20mくらいの空中から木の枝の間を覗きこむように描かれている。いままで花見の絵はいくつもみてきたが、この描き方には参った。

ひさしぶりに出会ったのが安田靫彦(1884~1976)が日本書記の神話を題材にした描いた‘天之八衢’(あめのやちまた)、この場面は胸を露わにしている女神と槍を持ち右手で行き先を示している男神が緊張した面持ちで話をしているところ。この絵は東近美で開催される‘安田靫彦展’にまた出品されるような気がする。

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