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2016.01.04

METのリカバリー作戦は上々!

Img_0001     レンブラントの‘アリストテレス’(1653年)

Img_0003     グエルチーノの‘ぺリシテ人に捕われたサムソン’(1619年)

Img_0002     プッサンの‘男を癒す聖ペテロと聖ヨハネ’(1655年)

Img     ロランの‘船団に火を放つトロイアの女たち’(17世紀)

メトロポリタン美は巨大な美術館だから、東博のなかのようにお目当ての作品をめざして効率よく足を動かすことができない。日本語版の美術館案内パンフレットをじっくりながめている時間がもったいないので、今いる部屋がどの時代の作品かをまず1,2点みてあたりをつけ、次は横の部屋か前の部屋に進むかを決めていく。

なんとなく着いた部屋はレンブラント(1606~1669)がどどっと展示してあった。日本の京都で‘フェルメールとレンブラント’展が開催中のため、ここにあるレンブラントはその出品作分だけ少なくなっているのだろう。

METにあるレンブラントのベストワンはなんといっても‘アリストテレス’、このティツィアーノの‘粗い仕上げ’を意識した描き方は少し離れてみると極上の出来栄えになっている。目を奪われるのが金鎖の輝き、見事な金属の質感表現を息を呑んでみていた。

昨年、回顧展が西洋美であったグエルチーノ(1591~1666)、作品をたくさんみたお陰でMETにある作品にも事前のチェックが入るようになった。今回、この‘ペリシテ人に捕らわれたサムソン’とボストン美にある1点をリカバリーした。後姿のサムソンの足の描き方はまさにカラヴァッジョ風。

日本ではなかなか遭遇しないプッサン(1594~1685)とロラン(1604~1682)、プッサンはすでにみている‘日の出を探し求める盲目のオリオン’や‘サビニの女たちの略奪’はさらっとみて初対面の‘男を癒す聖ペテロと聖ヨハネ’に鑑賞エネルギーの多くを注ぎ込んだ。動きのある人物描写に目がかっと開く感じ。

クロード・ロランの理想化された風景画が神話物語の背景になっている画風にとても魅せられている。以前読んだウェルギリウスの‘アイネイアス’の一節を思い出しながら画面の隅から隅まで丹念にみた。

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