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2015.11.20

近代日本美術の煌き! 1929年(昭和4) その三

Img_0002     堂本印象の‘木華開耶媛’(部分 京都府立堂本印象美)

Img     平福百穂の‘堅田の一休’(東近美)

Img_0001     古賀春江の‘海’(東近美)

人との出会いが一期一会で終わることがあるように、心に強く刻み込まれた作品でも一度こっきりの鑑賞ということがままある。堂本印象(1891~1975)の‘木華開耶媛’(このやさくひめ)はそんな一枚。みたのは京都にある府立堂本印象美。

この美術館は立命館大学のすぐ近く。建物の外観のデザインは印象が描いた抽象画が野外に飛び出した感じでそのモダンな装飾は刺激に満ちている。日本神話に登場する女神をえがいたこの絵は日本版‘ヴィーナスの誕生’といったところ。

展覧会でみたことがないので、回顧展が開かれるとき以外は貸し出しをしないことを内規で決めているのかもしれない。この絵の情報は事前になかったため、突然現れたヴィーナスのようなこのやさくひめを呆気にとられてみていた。日本にもボッティチェリがいた!

平福百穂(1877~1933)の‘堅田の一休’、とても味のある作品でじっとみていると心が鎮まる。ハッとするのが構図のつくりかた。小舟を手前からだしその舳先に一休を座らせている。葦に囲まれた小舟で瞑想する一休の姿がじつにいい感じ。

東近美へよく足を運んでいたとき洋画のコーナーで定番だったのが古賀春江の‘春’、ダリのシュルレアリスムとちがってとっつきやすいのが特徴。視線が向かうのはやはり右の天を指さすモダンガール、画面にはいろいろなものが描かれている。灯台、帆船、潜水艦、飛行船、工場、そして魚やエビ、さらにカモメもいる。こんな未来を夢見るようなシュール絵画だと気軽にみれる。

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コメント

いづつや様こんばんわ。
藤田嗣治の写真がみつかりました。
(旧都ホテル東京の食堂に飾られていた絵。)
あまりいい写真ではないです。

捜しても見つからなかったのに、
部屋のダンボールの底にありました。
あっさり登場・・・♪

投稿: Baroque | 2015.11.21 19:59

どうぞ、よろしく

http://fzksakura.blog119.fc2.com

投稿: Baroque | 2015.11.21 20:01

to Baroqueさん
貴重な写真有難うございます。藤田の壁画はこんな
だったのですね。最近知ったのですが、藤田嗣治の
映画が公開されているようですね。

来年は秋田へでかけ大壁画‘秋田の行事’をみよう
かなと思ってます。

投稿: いづつや | 2015.11.21 23:59

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