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2015.11.21

近代日本美術の煌き! 1930年(昭和5) その一

Img_0001     安井曾太郎の‘婦人像’(京近美)

Img_0003     古賀春江の‘窓外の化粧’(神奈川県近美)

Img     河井寛次郎の‘流掛壺’(日本民藝館)

秋の京都は紅葉をみる人がたくさんやってくるから人気のスポットは大混雑らしい、だからこの絶景をみたい気持ちはすごくあるのに、具体的な旅行計画がなかなか実現しない。そして、京都で一泊する旅だとホテルや旅館の予約が大変そう。CMは‘そうだ、京都へ行こう!’と駆り立てるが実際はかなり前から準備してないと楽しい旅行にはならない。

安井曾太郎(1888~1955)の‘婦人像’をみたのは展覧会ではなくて京近美の平常展示。いつだったか思い出せないが、びっくりするほどきれいな女性だったことはよく覚えている。昔の映画に登場する女優はこんな感じ、目鼻がはっきして口紅は真っ赤、すぐ思いつくのは京マチ子とか司葉子、まるで銀幕の大スターがポーズをとっているよう。

古賀春江(1895~1933)は青木繁と同じ久留米の生まれ。青木は28歳しか生きられなかったが、古賀も38歳の若さで亡くなっている。この‘窓外の化粧’は35歳のときの作品。タイトルはシュールっぽい表現だが、絵は難解になりがちなシュルレアリスムのように重くはなく、なにか商品を告知するチラシとかポスターのイメージ。

ビルの屋上で下着をみせて躍動する女性から放たれる生命のエネルギー、この強さ、このおおらかさがこの絵のすべてといっても過言ではない。空には降下するパラシュートがあり海は船がひしめき合っている。左下に目をやってようやくデ・キリコのマネキンのような人物がいることに気づき、この絵がシュルレアリスムの絵と納得する。

河井寛次郎(1890~1966)が身近に思えるのは幸いなことに渋谷の日本民藝館で作品を数多くみことができるから。‘流掛壺’はとても渋い作品。すっきりした壺の形と滝の水が茶色の岩肌にそって下に流れ落ちるような白の釉薬が心を打つ。

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