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2015.11.08

気になるゴーギャンが今汐留ミュージアムに!

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Img_0001  ゴーギャンの‘2人の子供’(1889年 ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美)

Img_0003     ゴーギャンの‘2人のブルターニュ女性のいる風景’(1888年)

Img  セリュジエの‘呪文或いは物語 聖なる森’(1891年 カンペール美)

美術館で開かれる展覧会には期待値のとても高い展覧会がある一方で、チラシに載っている一枚の絵が気になってついでかけてしまうものもある。現在、汐留ミュージアムで行われている‘ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展’(10/29~12/20)は後者の展覧会。

その気になる絵はゴーギャン(1848ー1903)がフランス、ブルターニュ地方(拡大地図で)のポン=タヴァンに滞在していたときに描いた‘2人の子供’、汐留ミュージアムでこの展覧会があることを知ったときからずっとこの絵が心のなかを占領していた。

はたして本物はどうだったか、この絵を所蔵しているのはデンマーク、コペンハーゲンにあるニイ・カールスベルグ・クリプトテク美。ゴーギャンの画集に必ず載っている有名な‘花をもつ女’もこの美術館のコレクションだから、‘2人の子供’もきっといい絵だろうと思っていたが、期待通り魅力あふれる作品だった。

画面いっぱいに描かれた左の女の子は薄紫とピンクのまじった色彩の背景が小山のような形になっているため、こちらに歩いてくるような感じ、動きをつくりだすためこの女の子と後ろの幼子を斜めに配置するアイデアがすばらしい。ゴーギャンの名画と遭遇するのはゴッホ同様大きな楽しみ。収穫の一枚だった。

ゴーギャンはほかに9点でている。だが、同じくコペンハーゲンからやってきた‘2人のブルターニュ女性のいる風景’以外は正直言ってそれほどぐっとこない。だから、勝手な言い方だが今回は2点豪華主義展。ポン=タヴァンに集まってきた画家のなかで足がとまったのはセリュジエ(1864~1927)の‘呪文或いは物語 聖なる森’。

はじめから狙いを定めてでかけたので3,4点楽しめれば十分。日本でゴーギャンのいい絵が2点もみれたのだからミューズに感謝しなければならない。

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コメント

本日パナソニック汐留ミュージアムに行ってまいりました。ポン=タヴァンの画家たちに絞った展覧会は初めてだったので興味深く見ました。

ゴーギャンのボン=タヴァン時代の作品は、風景画や静物画などセザンヌを彷彿とさせる面もありますが、『2人の子供』に見られるように二次元的平面性が確立していくのですね。

紹介用のビデオや、当時のブルターニュの信心深い人々の暮らしを描いたドニの作品などによって目に見えるものから離れて内面を描こうとした文脈も理解できました。

投稿: ケンスケ | 2015.11.13 22:53

to ケンスケさん
ゴーギャンの絵が日本ではなかなかみれません
からこれはいい企画展ですね。ポン=タヴァン派
の面々の作品を頭のなかにいれるにはもってこい
のラインナップでした。

惹かれたセリュジエのほかにド二に期待していた
のですが、これはうまくいきませんでした。

じつは‘2人の子供’は2010年ロンドンのテート
モダンであった大回顧展に出品されました。です
から、とてもありがたい展示でした。

投稿: いづつや | 2015.11.14 00:30

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