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2015.11.13

近代日本美術の煌き! 1926年(大正15) その三

Img_0002     板谷波山の‘彩磁禽果文花瓶’(重文 新潟 敦井美)

Img_0001     高村光太郎の‘鯰’(東近美)

Img     平福百穂の‘荒磯’(東近美)

新潟市にある敦井美は近代日本画や陶芸の珠玉のコレクションでその名が知られている。もうずいぶん前のことになるが三越か高島屋?でそれらがごっそり展示されたことがある。

絵画は大観、春草、川合玉堂、御舟などビッグネームの作品があそにもここにもあるという感じで息を呑んでみたが、やきものがまた名品揃い、板谷波山(1872~1963)、富本憲吉、楠部彌弌、河井寛次郎、そのなかで印象に強く残っているのが波山の‘彩磁禽果文花瓶’。

この花瓶は2006年に波山作品2点目の重文に指定された。とても大きな花瓶で高さが53.5㎝、胴径は40㎝もある。そして絵柄が見事、むきあった雌雄の鳳凰が彫刻の技をいかした薄肉彫で丹念に浮彫されている。また、背景にびっしり描きこまれた豪奢な唐草文にも目を奪われる。

東近美にある高村光太郎(1883~1956)の彫刻ですぐ思い浮かべるのはブロンズの‘手’と木彫の‘鯰’、この鯰は親しみのわくいい形をしている。木彫はほかには鳥、桃、柘榴などもみた。またカタツムリがはっている蓮根というのもある。身近に感じるものが作品なると夢中でみてしまう。

平福百穂(ひらふくひゃくすい 1877~1933)は歴史画、生き物、水墨、いろいろ描いているが、装飾性豊かな琳派的な作品‘荒磯’も思わず足がとまる一枚。モダンな造形感覚が感じられるのが波の表現、そのためつきでた岩の上にとまっている鳥たちより、まわりで揺れる波の形のほうに視線が釘付けになる。

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コメント

平福百穂の「荒磯」は東近美で二年ほど前、常設展で見ました。印象に残ったので、いづつやさんの載せてくださった画像にすぐ反応しました。

おっしゃる通り俵屋宗達の「松島図」を少し彷彿とさせる琳派的な画面ですが、波の色と形がいいですね!

投稿: ケンスケ | 2015.11.14 22:31

to ケンスケさん
‘荒磯’は東近美へ出かけることがなくなりました
のでだいぶご無沙汰してます。誰でも琳派風の絵
は描けませんから、百穂の絵のセンスがいいという
ことでしょうね。波の描写に見惚れてしまいます。

投稿: いづつや | 2015.11.14 23:50

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