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2015.11.16

近代日本美術の煌き! 1928年(昭和3) その一

Img           鏑木清方の‘祭さじき’(福富太郎コレクション)

Img_0001     菊池契月の‘南波照間’(京都市美)

Img_0002     冨田渓泉の‘紙漉き’(右隻 東近美)

Img_0003     山口蓬春の‘現代風俗絵巻・ゴルフ’(三の丸尚蔵館)

上村松園(1875~1949)と鏑木清方(1878~1972)の美人画を絞り込むのは大変難しい。選びたい作品があまりに多いのでとても悩む。そういうときはもし何点か差し上げるといわれたらどれを上から順番に選ぶかを考えることにしている。

清方の作品を多く所蔵している福富太郎コレクション、そのなかで一番のお気に入りは‘祭さじき’、これまで2回みたが、もうメロメロ。美しい色白の肌と娘をモデルにした‘朝涼’以降よく描いた‘鏑木ブルー’の着物に視線が釘づけになる。

菊池契月(1879~1955)の‘南波照間’(はいはてるま)は沖縄を旅行したときの体験をもとに描いたもの。手前に糸を紡ぐ女性と正面向きの女性を大きく描き、緑を多く使った後ろの背景には野原と山の情景が時間がゆったりと流れているような感じで描かれている。どこか夢ような雰囲気につつまれた絵画構成が印象的。

東近美でよく展示される冨田渓泉(1879~1936)の‘紙漉き’はほっとする絵。かわいいなと思うのは一生懸命紙を漉いている2人の女性の丸い顔。造形的にはちゃんとしていなくて一見子供が描いたようで漫画チック、でもこの描き方がかえっていい。大きな目で顎のない顔は女優の川上麻衣子を思い出させる。

三の丸尚蔵館にある‘現代風俗絵巻’は12人の日本画家がそれぞれのテーマで当時の風俗を描いたもの、その最後の12図が山口蓬春(1893~1971)が運動というテーマで描いた‘ゴルフ’、まだ一部の富裕層しか楽しんでいなかったゴルフをモチーフにするという発想がおもしろい。

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