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2015.10.13

近代日本美術の煌き! 1914年(大正3)

Img_0001     今村紫紅の‘熱国之巻 朝之巻’(部分 重文 東博)

Img_0003           上村松園の‘楚蓮香’

Img     中村つねの‘小女’(中村屋)

Img_0002     村山槐多の‘紙風船をかぶった自画像’

今村紫紅(1880~1916)の‘熱国之巻’に大変魅せられている。この名画は東博では1年か1年半に一回くらいのペースで展示される。‘朝之巻’と‘夕之巻’の2巻に分かれており、長さは全部で9.5mにもなる。そのため二つは同時にでてくることはないので、これを目のなかにいれるには3~4年かかることになる。

1914年紫紅はパトロンの原三渓からの資金援助をうけてインドを旅行し、その成果を絵巻の形式で描きあげた。色数は少なく金色の混じった橙色や黄色、そして緑で表現された海岸沿いの村落の光景は熱い国の生活そのもの。2度インドを体験したのでこの絵にはすっと入っていける。

上村松園(1875~1949)の美人画というと女性の美があまりにも完璧に表現されているためちょっと近づきがたいところがあるが、そんな松園にも例外的にゾクッとするような作品が数点ある。そのひとつが‘楚蓮香’、この絵を4年前東芸大美でお目にかかったとき、びっくり仰天した。ええー、こんな鏑木清方風の色っぽい美人画を松園が描いていたとは!

松園の描いた中国美人にはほかに楊貴妃、羅浮仙があるが、いい香りにつられてよってくる蝶々が描きこまれたこの楚蓮香は横浜美蔵のものなどヴァージョンが3点存在する。そのなかでもっともいいのがこの作品。フィギュアの真央ちゃんを思わせる卵型の顔に200%参っている。

2、3年前新宿の中村屋のビルのなかにコレクションを展示する美術館ができたことは知っているが、まだ訪問してない。そこに展示されている作品の目玉のひとつが中村つね(1887~1924)の‘小女’、中村屋の娘を描いた作品は愛知県美や横須賀市美にもあるがどれも魅力いっぱい。

22歳で亡くなった天才画家村山槐多(かいた、1896~1919)の‘紙風船をかぶった自画像’は今風にいうとおねえ系の男性。2009年渋谷の松濤美で待望の‘村山槐多展’があり喜び勇んで出かけた。そのときこの自画像をはじめてみたが、そのあやしい視線にどぎまぎした。

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