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2015.10.22

心を奪われるモネの‘ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅’!

Img     ‘ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅’(1877年)

Img_0003     ‘ジヴェルニーの黄色いアイリス畑’(1887年)

Img_0001     ‘クルーズ川の渓谷、夕暮れの効果’(1889年)

Img_0002     ‘ポリーの肖像’(1886年)

東京都美で開催中の‘モネ展’(9/19~12/13)は‘印象、日の出’の展示が10/18で終了し、これに替わって20日から‘ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅’が登場、早速みてきた。

パリにある邸宅美術館、マルモッタン美を訪問したとき、‘サン=ラザール駅’もみたはずなのだが、そのときはなんといってもあの有名な‘印象、日の出’しか眼中になかったので、この絵はまったく覚えてない。館がつくった図録(フランス語)にはもちろん載っている。

図録が発行されたのは1987年、そのため残念ながら全体的に作品の実際の色を忠実に再現していない。この絵についても色彩の輝きが弱く、これまでみたオルセー美やフォッグ美、シカゴ美にある‘サン・ラザール駅’と比べて出来栄えはどうだろうか、という心配があった。

でも、本物に会ってその心配は吹っ飛んだ。目を奪われるのは画面いっぱいに広がる機関車からでた白い蒸気、図版とはまったく印象の異なる活気に満ちた白、マルモッタン美がこの絵を外には出さない理由がよくわかった。絵の魅力はオルセーに並び、シカゴ、フォッグにあるものを上回る。期待の作品が大ヒットしたので興奮した。

ほかは一度みているのでさらっとみた。長くみていたのは二度目の公開となった‘ジヴェルニーの黄色いアイリス畑’と‘ポリーの肖像’、そして日本初登場の‘クルーズの渓谷、夕暮れの効果’。この‘クルーズの渓谷’は1990年ロンドンのロイヤルアカデミーで鑑賞した‘モネ連作展’に出品されているのだが、もうすっかり忘れている。だから、強い光の描写を目にやきつけた。

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コメント

『モネ展』は、大変な混雑のようですね。2度足を運んだのですが待ち時間が長かったのでパスして、他の美術館に行きました。

マルモッタン美術館所蔵の『サンラザール駅』は確かに素晴らしい出来ですね! 煙の描写が私にはオルセー作品以上に魅力的に見えます。

もう一回時間的余裕のあるときに足を運んでみます。

投稿: ケンスケ | 2015.10.23 22:32

to ケンスケさん
マルモッタン美のコレクションはこれまで2回公開
されましたが、今回は数が多くいいのがやってきて
ます。

久しぶりの‘印象、日の出’と会い、みたかった
‘サン・ラザール駅’が期待以上によかったので
上機嫌です。モネの人気はやはりすごいですね。
会場は大勢の人でした。

投稿: いづつや | 2015.10.24 01:02

とうとうモネ展に行ってまいりました。待たずに会場に入れたのでよかったです。

『サン・ラザール駅』は煙のもうもうたる感じと空の色がいいですね! オランダのチューリップ畑』もよかったですが、二年前のクラークコレクションの同主題の絵のほうが好みです。

今回の展覧会には晩年の抽象画を思わせる作品が多数並んでいますね。色彩的にはフォーヴィスムを連想させますが、私は1870年代や80年代のモネ作品に一番惹かれます。いづつやさんは、晩年のモネ作品をどう思われますか。

投稿: ケンスケ | 2015.10.28 21:52

to ケンスケさん
モネの作品にはどっぷり嵌ってますが、目がみえ
なくなってから描いたものは関心の度合いが
ぐっと下がります。

最後の部屋にモネががんばって描いた作品がたく
さんありましたが、白内障にかかったためどうし
ても色彩を強くしなければいけなくなった作品で
すから、これが抽象絵画の先駆けになったという説
には同意しません。モネは抽象画を描いたという
意識はまったくもっていません。

投稿: いづつや | 2015.10.29 00:04

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