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2015.10.28

近代日本美術の煌き! 1920年(大正9) その二

Img_0003     村上華岳の‘裸婦図’(重文 山種美)

Img_0002     鏑木清方の‘妖魚’(福富太郎コレクション)

Img     速水御舟の‘京の舞妓’(東博)

Img_0001     竹久夢二の‘秋のいこい’(岡山 夢二郷土美)

村上華岳(1888~1939)が描いた‘裸婦図’は顔のイメージはインドの女性だが、直接に結ぶつく絵としてはルネサンスのボッティチェリの‘ヴィーナスの誕生’、手を乳房の前のおくポーズはまさに日本版ヴィーナス。この絵をはじめてみたとき強く印象に残ったのは真ん丸の顔と乳房、ほかはあまり目に入らなかった。

鏑木清方(1878~1972)にも上村松園の‘焔’のような異色の作品がある。人魚を描いた‘妖魚’、ドキッとさせられるところはスイス出身の象徴派、ベックリン(1827~1901)の絵の雰囲気と共通するものがある。清方はこの絵ついて、‘平常はあまり同調しかねる、山中常盤や浄瑠璃物語などに見るややグロテスクな岩佐派の手法に倣った’と述べている。

岸田劉生(1891~1929)がデューラーの細密描写に強く影響をうけたように日本画の速水御舟(1894~1935)も写実を極限までつきつめた。その代表的な作品が東博にある‘京の舞妓’、目が点になるのは畳の描写。畳そのものという感じでびっくりした。これを描き上げるには気が遠くなるような時間が必要、とにかく御舟は超人的な持続力の持ち主。畳のインパクトが強すぎて、この絵の前では畳ばかりみている。

竹久夢二(1884~1934)の秋を200%感じさせる‘秋のいこい’に大変魅せられている。ベンチにかけて物思いにふける女性のモデルは当時一緒に暮らしていたお葉、これも夢二式美人のひとつ。夢二の絵にしては生活感のある女性なので絵にすっと入っていける。

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