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2015.10.27

近代日本美術の煌き! 1920年(大正9) その一

Img_0004     古賀春江の‘婦人’(茨城県近美)

Img_0002     橋口五葉の‘髪すき’(町田市立国際版画美)

Img     山本鼎の‘ブルトンヌ’(東近美)

Img_0001     中村つねの‘エロシェンコ氏の像’(東近美)

古賀春江(1895~1933)の絵ですぐ頭に浮かぶのは東近美に展示してある‘海’、画面の右に手を上にあげたモダンガールが立っているおもしろい絵。確かにシュルレアリスムの作品だがダリのように深くこみいってなく、小学6年生くらいの子がおもちゃや魚たちを気ままに並べたようにもみえる。

古賀というと当時のCMやデパートのポスターにシュール世界をとりこんだような作品を得意とした画家のイメージができていたが、あるとき茨城県近美にすごくまともな肖像画に出会った。それは古賀の姉さん女房がモデルをつとめた‘婦人’、以来しっかりもので頭がよさそうなこの女性をみ続けている。

古賀がモダンガールを絵のなかに登場させたのに対して、今でいうぐグラフィックデザイナーだった橋口五葉(1880~1921)が創業期の三越の宣伝ポスターに描いたのは浮世絵風の美人。女性らしさを強調する長い髪がこれほどどっさり描写されると忘れようにも忘れられない。

木版画家の山本鼎(1882~1946)の‘ブルトンヌ’や中村つね(1887~1924)の‘エロシェンコ氏の像’をみみているとヨーロッパの美術館にいるような気持になる。まさに西洋絵画そのもの。ゴーギャンが一時期住んでいたブルターニュで描いた作品にもこのブルトンヌ(この地方の女性のこと)がでてくるので、山本鼎の絵にはすっと入っていけるしとても魅了される。

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