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2015.10.20

近代日本美術の煌き! 1917年(大正6) その一

Img_0003     岸田劉生の‘土瓶とシュスの布と林檎’

Img       村山槐多の‘バラと少女’(東近美)

Img_0001        村山槐多の‘コスチュームの娘’(東近美)

Img_0002     萬鉄五郎の‘もたれて立つ人’(東近美)

西洋絵画とのつきあいはまず教科書に載っている絵をみることからはじまる。ひとつ々の名作が強い刺激をもっておりどんどん体のなかに入っていったが、油絵の魅力をもっとも感じさせてくれるのは近代になって描かれた静物画。そのなかで心をとらえて離さないのがセザンヌの‘林檎とオレンジ’(オルセー美)、以来この絵に魅了され続けている。

好きな静物画はもうふたつある。みた順番からいうと岸田劉生(1891~1929)の‘土瓶とシュスの布と林檎’とシャルダンの‘木いちごの籠’、岸田劉生に200%に参っているのは‘麗子微笑’とこの静物画をみた喜びがずっと心にとどまっているから。この土瓶と林檎はこれまで2回みたが、はじめてお目にかかったとき見事な質感描写にびっくり仰天した。セザンヌがこの絵をみたらきっと裸足で逃げるにちがいない。

村山槐多(1896~1919)の代表作‘バラと少女’と‘コスチュームの娘’は東近美が所蔵している。ここに頻繁に通っていたころは足をとめてよくみていた。‘バラと少女’は赤いほっぺの少女は囲まれたバラの花びらからその美しさを祝福されているように思えてならない。

萬鉄五郎(1885~1927)の‘もたれて立つ人’も東近美にある作品。ピカソが‘アヴィニョンの娘たち’を描きキュビスムという絵画革命を起こしたのは1907年、その10年後に萬鉄五郎はこんなキュビスム風の作品を描きあげた。マティスの色彩革命にもキュビスムにも敏感に反応するのだから鉄五郎の創作の精神と豊かな画才にはただただ感服させられる。

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