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2015.09.11

近代日本美術の煌き! 1892年(明治25)

Img     山本芳翠の‘十二支丑・牽牛星’(三菱重工業)

Img_0001     黒田清輝の‘婦人図’(東芸大美)

Img_0002     下村観山の‘辻説法’(横浜美)

山本芳翠(1850~1906)が岩崎彌之助に依頼されて制作した‘十二支’、10点現存するこの絵をみたのは三菱一号館で開催された三菱コレクション展。このとき‘丑・牽牛星’,‘午・殿中幼君の春駒’、‘戌・祇王’の3点が展示された。

芳翠というと‘浦島図’など片手くらいの作品しかお目にかかってない。だから、十二支にかかわる話を歴史画風に描かれたこのシリーズにはちょっとどぎまぎした。名画であることは間違いない、でも画集でみたことがない。一体どこの美術館が所蔵しているのか?美術館ではなく三菱グループの主要企業である三菱重工業のコレクションだった。

10点はすべて三菱重工業にある。残りの7点もみてみたいが、たぶん望みは叶わないだろう。可能性があるとしたら、三菱一号館美はこれらをコレクションの一部に加えたとき。はたして?

黒田清輝(1866~1924)の‘婦人図’でモデルとつとめたのは‘読書’と同じマリア・ビヨー、‘読者’はサロンで入選したのに対し、‘婦人図’は黒田の意に反して落選。東芸大美でときどき対面するが、この絵の前にくるとヨーロッパの美術館へ来ているような錯覚を覚える。

‘辻説法’は下村観山(1868~1930)が東京美術学校在学中に描いた作品。中央で人々に法華経の功徳を説いているのは日蓮。構図がうまくできていて、家々のまえの道を斜めに描くことで大勢の人が集まる街の通りの喧騒ぶりを見事に表現している。説法を熱心に聞いている男や女がいる一方で、日蓮の話に耳を傾けることなくどんど進んでいく人たちもいる。動きのある人物描写は映画のワンシーンをみているよう。

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