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2015.09.26

近代日本美術の煌き! 1904年(明治37)

Img_0004     青木繁の‘海の幸’(重文 ブリジストン美)

Img_0002     青木繁の‘海景(布良の海)’(ブリジストン美)

Img     竹内栖鳳の‘ヴェニスの月’(高島屋資料館)

Img_0001     山元春挙の‘ロッキー山の雪’(高島屋資料館)

数多くいる洋画家のなかで西洋画の本場フランスに留学していい絵を残した画家と日本にいて驚くばかりの油絵を描いた画家がいる。後者の代表が高橋由一を別格扱いで横に置くと青木繁(1882~~1911)と岸田劉生(1891~1929)。

1904年は青木繁の不朽の名画‘海の幸’が描かれた年。この絵をみるたびに遠い遠い昔の日本では人々はこんな漁をして生きていたことに思いをはせる。縄文・弥生時代の遺跡をみるより獲物をかつぎ横一列になって進む漁師たちの姿をみるほうが古代人の生活についてのイメージがより強くわく。

ブリジストン美ではじめて‘海景(布良の海)’をみたとき、すぐ頭に浮かんだのがモネの‘ベリールの岩’、そして思った。もしモネがこの絵をみたら裸足で逃げるだろうなと。この一枚でも青木の才能がとてつもなく大きいことがわかる。こんな天才が29歳しか生きられないのだから、天はときどきむごいことをする。

竹内栖鳳(1864~1942)の‘ヴェニスの月’と山元春挙(1871~1933)はともに展覧会出品のビロード友禅のために高島屋から依頼されて制作した下絵、栖鳳は1900年欧州を視察したときにみたヴェニスの風景を大きな絵に仕上げ、春挙は1904年セントルイス万国博覧会をみるために渡米したおり目にしたロッキー山脈を壮大な構図で描いた。

山水画に西洋画の技法をとり入れ新しい日本画をうみだそうと奮闘した橋本雅邦と同じく、栖鳳も元挙も西洋の写実を強く意識して現実感のある風景画を創作した。この2枚はとにかく大作なので絵の前では立ち尽くしてみてしまう。

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