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2015.09.07

近代日本美術の煌き! 1890年(明治23) その一

Img_0001        原田直次郎の‘騎龍観音’(重文 東近美)

Img_0002     竹内久一の‘神武天皇立像’(東芸大美)

Img_0003     海野勝珉の‘蘭陵王置物’(三の丸尚蔵館)

最近、人気の美術番組‘美の巨人たち’に東山魁夷の‘道’が登場した。この番組では今日の一枚を所蔵している美術館についても強く印象づけるように紹介する。‘道’があるのは竹橋の東近美。

今は東近美へ行くのは年に一回くらいになったが、以前はよく通って平常展にでている日本画や洋画を楽しんだ。洋画でいつも飾られているのが原田直次郎(1863~1899)の‘騎龍観音’、7、8年前重文に指定された。
毎度ルーチンのようにこの大作をみていたので龍とその龍の上に乗っている楊柳観音の姿が目に焼きついている。

病を治す楊柳観音をモチーフにした作品を油絵の世界で実現させるという構想力がとにかく規格外、ぱっとみると大きな仏像をみているような気持ちになる。青木繁も同じように日本の歴史や宗教を題材にした作品をいくつも描いたが、人物描写がリアルなので作品との距離が割と近い。これに対し‘騎龍観音’は威厳のある仏像と対面するのと似た感情になり自然に言葉を吞みこんでしまう。

絵画でも彫刻でもサイズが特別大きいと普通のものをみたときの5倍は感動する。竹内久一(1857~1916)の木彫作品‘神武天皇立像’の大きさも半端ではない、総高はなんと2.97m!おおげさにいうとフィレンツェにあるミケランジェロの‘ダヴィデ’を連想するくらいのデカさ。過去2回みたが、明治以降につくられた彫刻でこれより大きなものにお目にかかったことがない。

海野勝珉(うんのしょうみん、1844~1915)は明治の金工界でスター的な存在、その代表作が雅楽の演目‘陵王’を題材にした‘蘭陵王置物’。宮島の厳島神社で演じられる雅楽を思い出させる蘭陵王の決めポーズが忘れられない。

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