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2015.09.12

近代日本美術の煌き! 1893年(明治26) その一

Img     高村光雲の‘老猿’(東博)

Img_0001     鈴木長吉の‘鷲置物’(重文 東博)

Img_0002     涛川惣助の‘七宝瀟湘八景図額’(ボストン美)

美術品に限らず世の中には好きなものを徹底的に集めるコレクターが星の数ほどいる。そのなかには置物コレクターがいるにちがいない。国内の観光地を旅行しお土産物屋に入ると木彫りの置物が並んでいることが多い。だから、旅をするたびにこれを購入すれば気がつくと部屋に置ききれないほどたまっていたということにもなる。

手にしっくりくる木の質感が好きなので心がおおいに動くが、隣の方はこういうタイプの土産物にのってこないのでいつも買いそびれる。そのため旅行はよくするのにお土産の置物は北海道へ行ったとき買った熊がひとつあるだけ。

東博で頻繁に展示される高村光雲(1852~1934)の‘老猿’は真に見事な置物。この猿をみるといろんなことを思う、すぐ思い浮かぶのが高崎山のボス猿、そして人間味あふれる風貌なのでつい清水の次郎長親分も重なってくる。一度でいいから触ってみたいが、これは叶わない。いつも驚かされるのが長い毛並み、まさに神業的な超絶技巧を駆使して彫られている。これこそ究極の置物!観光地の土産物屋では絶対に売ってない。

鈴木長吉(1848~1919)の回顧展が来年東近美で開催されるようなので楽しみにしている。時期に関する情報はまだ入ってないが、期待したいのは海外の美術館が所蔵している作品の里帰り、明治を代表する金工家、鈴木長吉の最高傑作が‘鷲置物’、鋭い鷲の目のリアルな表現がとにかくすごい。本物の鷲が目の前にいるような感じ。この鷲をはじめ名品が回顧展にどっと出てくれることを祈っている。

4月にあった‘ダブルインパクト 明治ニッポンの美’(東芸大美)にボストン美から涛川惣助(なみかわそうすけ、1847~1910)のすばらしい無線七宝が里帰りした。それは山水画をみているのと変わりない‘瀟湘八景図額’、今年は涛川惣助との縁ができた記念すべき年、無線七宝を一点でも多くみたくなった。

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