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2015.09.15

近代日本美術の煌き! 1895年(明治28)

Img_0002      橋本雅邦の‘龍虎図屏風’(重文 静嘉堂文庫美)

Img_0003      橋本雅邦の‘龍虎図屏風’

Img_0001     山本芳翠の‘浦島図’(岐阜県美)

Img     菱田春草の‘寡婦と孤児’(東芸大美)

美術とのつきあいのなかで特別大きな幸せを感じるのは思いこがれた名品とようやく出会えたとき。狩野芳崖(1828~1888)の場合は‘仁王捉鬼図’(1886年 東近美)、そして橋本雅邦(1835~1908)の意中の絵は‘龍虎図屏風’。

‘龍虎図’は静嘉堂文庫美が所蔵しているが、滅多なことではでてこない。だから、三菱一号館美の三菱のコレクション展でみたときはとても興奮した。雅邦は9年前に芳崖が描いた‘仁王捉鬼図’の圧倒的な色彩力を意識したにちがいない。‘芳崖さんが仁王と鬼なら俺はこれまで誰も描かなかった色つきの龍虎を描いてみせるぞ!’と

その出来栄えの見事なこと、見ごたえがあるのは虎より龍のほう、波濤のなかを進むように飛雄する姿はじつにカッコいい。こういう作品は2年に一度くらいの頻度でみたいが今のところその願いは実現しそうにない。静嘉堂文庫美は根津美や五島美とともにブランド美術館、もともと好感度の高い美術館なのだからMOAが毎年春に尾形光琳の‘紅白梅図’を公開するように自慢のお宝は出し惜しみしないでどんどん展示してほしい。

山本芳翠(1850~1906)の‘浦島図’に大変魅了されている。この浦島太郎を岐阜県美でみたときびっくりした。どうみても女、しかもとびっきりの美形、パリやイタリアのファッションモデルがポーズをとっているようなイメージ。この絵は岐阜にあるのでなかなかみる機会がないが、東京で山本芳翠展が開催されれば再会できる。原田直次郎展もあるのだから山本芳翠の回顧展がなきゃおかしい。三菱一号館美あたりがやってくれないかな。

一生付き合っていこうと思っている菱田春草(1874~1811)、‘寡婦と孤児’は物語性を感じさえる作品、夫を亡くした妻の深い悲しみがひしひしと伝わってくる。春草の作品でこういう激しい感情表現がみられるものは珍しい。

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