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2015.09.09

近代日本美術の煌き! 1891年(明治24)

Img     黒田清輝の‘読書’(東博)

Img_0003     楊州周延の‘浅草公園遊覧之図’(部分 ボストン美)

Img_0001     三代清風與平の‘青磁銀杏文花瓶’(兵庫陶芸美)

ビジネスの現場で熾烈な競争があるように美術の世界でも作家たちは互いに激しい火花を散らす。明治中期、洋画家たちは日本画を描いている者たちに激しいライバル心をいだいていた。1887年に東京美術学校が設立されたとき西洋画は無視されクラスがなかった。

日本画に押されている状況を打破し洋画巻き返しの活動の中心にいたのが黒田清輝(1866~1824)、東博には黒田の名画がいくつもあり、博物館のお宝作品のひとつになっている。‘読書’はお気に入りの一枚。

東博を訪れる外国人観光客はこのところ増加の一途をたどっているが、この絵の作者をフランス人に聞いたら皆ヨーロッパの画家と答えるに違いない。また、絵画に本格的にのめりこんでない日本の若い人たちだっておそらく同じ反応をするだろう。黒田清輝の油絵を描く技はそれほど卓越している。

明治に入っても浮世絵は描き続けられたが、描く風俗も色彩の感じも明治という新しい時代の気分をうつしたものに変わっていく。楊州周延(ようしゅうちかのぶ、1838~1912)が描いたのは浅草公園で遊ぶ女性たち、このころの浮世絵の色は強い赤やうす紫が多いのが特徴。背景にみえるランドマークは関東大震災で倒壊した凌雲閣。

三代清風與平(せいふうよへい、1851~1914)は明治の名陶芸家のひとり、品のいい白磁や青磁の名品を数々生み出した。1893年(明治26)には陶芸界でははじめて帝室技芸員に任命されている。

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