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2015.08.07

ふたたび春信の美人画!

Img     鈴木春信の‘そうめん干し’(1766~65年)

Img_0001     喜多川歌麿の‘高名美人見立車引’(1793年)

Img_0002     葛飾北斎の‘東海道五十三次 日本橋’(1807~08年)

Img_0003           歌川広重の‘鴨’(1832~35年)

現在日本橋の三井記念美で行われている‘フィラデルフィア美浮世絵名品展’をまたみにいった。会期は残り少なく8/16まで。今回出品作は前期・後期(7/22~8/16)で全部替るが、前期の半券をみせると200円割り引いてくれる。

これまでこの美術館はサントリー美同様、展示期間を細切れにするのを得意としてきたが、珍しく2回だけのスッキリ展示。でも、これはひとつの美術館のコレクションを展示しているからであって、次回からはまた美術ファンの気持ちを考えずに展示期間を複雑に組み合わせるパズル展示に戻るにちがいない。

2回目も‘春信一番’がお目当て、摺りの状態のいい鈴木春信(1725~1776)が一度に15点もみられるのだから里帰り展はありがたい。人々の日常生活のひとこまを描いた‘そうめん干し’に思わず足がとまる。白いそうめんは空摺り技法が使われ紙の色で表現されている。また隣の‘五常 智’では女の子が字のお稽古の真っ最中、半紙がだいぶ黒くなっているから何度も書き直したのだろう。

喜多川歌麿(1753~1806)の‘高名美人見立車引’ははじめてお目にかかる作品。4人いる女性のうち真ん中が人気NO.1の難波屋おきた、ここでおきたは菅原道真を陥れた藤原時平が乗っている牛車が襲われたとき、時平を守る松王丸に見立てられている。

葛飾北斎(1760~1849)の‘東海道五十三次’は前期が‘蒲原’で後期が‘日本橋’、魚を入れたかごを頭の上にあげて威勢よく歩いていく男に目が釘づけになる。動きのある描写が印象深いこの2点は大きな収穫だった。

海外の美術館が所蔵する浮世絵をみると、浮世絵は摺られたとき色の具合はこんなにきれいだったのかと思い知らされることがよくあるが、歌川広重(1797~1858)の‘鴨’もそんな一枚、水を表わすベロ藍の深いこと!こういう青にでくわすと体がふるえる。

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コメント

今晩は。

この「パズル展示」というのは、ひょっとしていづつやさんの造語ですか? なかなか言い得て妙な上手な「レッテル張り」で、こうした言葉が美術ファンの間で一般的になれば、美術館としても観客動員至上主義のようなことは徐々にやりにくくなるでしょうね。

ところで私もほとんど春信の超一級品を一点見るためだけに二度出かけてきてしまいました。(暑い暑い)
先頃の東山御物ではなんと五度もです。(こちらは五度の価値は十分ありましたが)
お互いせいぜい「熱中症」には気を付けましょう(笑)

投稿: minchou | 2015.08.09 00:05

to minchouさん
春信がトータルで30点も見れたのは大きな
喜びです。ときどき行われる浮世絵展はいつも
満足度が高いですね。

三井美とサントリー美の展示方法については
もう何年も前から愛想をつかしています。
とにかくパズル展示(My造語です)が好きな
んですね。

一体何回行けば全部をみれるのか、この答えは
展示リストをパズルを解くようにしっかりみな
いとでてきません。このようにお客さんをわず
らわせる美術館が美術ファンの気持ちにより
そって展覧会を考えているとはとうてい思え
ません。だから、この美術館への好感度は正直
言って低いです。

投稿: いづつや | 2015.08.09 01:05

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