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2015.07.25

近代日本美術の煌き! 1877年(明治10)

Img_0001           高橋由一の‘鮭’(重文 東芸大美)

Img_0003     小林清親の‘猫と提灯’(太田記念美)

Img_0002     柴田是真の‘果蔬蒔絵額’(板橋区美)

Img     鈴木長吉の‘水晶置物’(ボストン美)

3年前東芸大美で開催された高橋由一(1828~1894)の回顧展で絵の前に大勢の人が集まっていたのは、これぞ‘THE洋画’の象徴‘鮭’、一番有名なのはこの東芸大美にあるものだが、このとき別ヴァージョンが2点並んだ。なんだか年末賑わうアメヤ横丁で新巻鮭を売る店に来ているような気分だった。

この鮭の写実表現にはいつも200%KOされる。とくに本物そっくりにみえるのがしわのよった皮の部分、高校生のころ画集でこれをみて日本の油絵はこんなにすごいのか、と大きな衝撃を受けた。

小林清親(1847~1915)と河鍋暁斎、そして江戸の浮世絵師歌川国芳を結びつけているのが猫、清親の‘猫と提灯’も大変おもしろい絵。提灯をよくみるとここへ逃げ込んだネズミが紙を破って外へ出ようとしている。まるでディズニー映画のワンシーンをみているよう。

柴田是真(1801~1891)の神業的な技が冴える蒔絵の名品の数々、最も惹かれているのが‘果蔬蒔絵額’、描かれているのは手前の大きな南瓜、葡萄、梨、柿、そして栗。あじわい深い趣向は柿に蟻をはわせているところ。これにより柿のイメージがぐっとリアルになる。

4月に行われた‘ダブルインパクト 明治ニッポンの美’(東芸大美)にボストン美からすばらしい絵画や工芸品がたくさん里帰りした。鈴木長吉(1848~1919)の‘水晶置物’もそのひとつ。目を奪われたのが彫金の超絶技巧を駆使して表現された波と水しぶき。‘美の巨人たち’で作品の一部を東芸大の教授が再現してくれたので長吉の技量のスゴさがよくわかった。

ところで、5年前BSプレミアムで鈴木長吉の傑作を所有しているハリリコレクションが紹介されたが、日本で公開するという話は進展しているのだろうか。来年あたりに実現すると嬉しいが、果たして。

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